中国、日本からの水産物輸入を条件付き再開へ
中国外務省は、日本からの水産物輸入について、中国の規制要件と基準を満たす地域に限り、条件付きで再開すると発表しました。福島の核汚染水の海洋放出をめぐる監視体制が、その前提条件となっています。
中国が日本の水産物輸入を「条件付き再開」
中国外務省の毛寧報道官は月曜日の定例記者会見で、中国が日本からの水産物輸入を一部の地域に限って再開する方針を明らかにしました。対象となるのは、中国側の規制要件と安全基準を満たすと判断された日本の地域です。
福島の核汚染水をめぐる監視と日本の対応
毛報道官によると、中国側はこれまで、日本産水産物の輸出再開に向けて日本側と複数回の協議を行ってきました。その中で日本は、中国と国際社会からの強い要請を受け、福島の核汚染水の海洋放出について、国際的な監視の受け入れに同意しました。
さらに日本は、中国による独立したサンプリング(採取)と監視も受け入れ、こうした監視活動を継続的に実施することを約束したと説明されています。
日本が約束した水産物安全対策
毛報道官は、日本側が次のような措置を講じると約束したと述べました。
- 中国向けの水産物の品質と安全性を確保するための、信頼性が高く目に見える対策を実施すること
- 水産物に関する国内の監督・管理体制を一層強化すること
科学的根拠に基づく判断と輸入再開の範囲
中国側は、自国の関連法令や国際貿易ルールに基づき、これまで各方面が実施してきた監視で得られたデータや、その慎重な分析・研究などの科学的根拠を踏まえて判断を下したとしています。
そのうえで、関係当局が前日に、日本の一部地域からの水産物輸入を条件付きで再開するとの公告を発出しました。対象となるのは、中国の規制要件と基準を満たすと認められた地域に限られます。
食品安全確保へ、リスクがあれば即時制限も
毛報道官は、今後も関係当局が監督・管理を一段と強化し、国民の食品安全を確保していく方針を強調しました。
また、「いかなるリスクが確認された場合でも、法令に基づいて必要な輸入制限措置を直ちに講じる」と述べ、中国として慎重な姿勢を維持する考えを示しました。
今回の発表が示す国際ニュースとしての意味
今回の「条件付き再開」は、日本の水産物輸出と中国市場の双方にとって重要な一歩といえます。一方で、中国は福島の核汚染水放出に関する監視やデータに基づく評価を今後も続ける姿勢を示しており、状況次第では輸入規制が再び強化される可能性もあります。
日本の水産業界や消費者にとっては、どの地域が対象となるのか、どのような監視や安全対策が継続されるのかが今後の注目点となりそうです。国際ニュースとしても、科学的な検証と貿易政策、そして食品安全への信頼をどう両立させるかという、大きなテーマを投げかけています。
Reference(s):
China to conditionally resume aquatic product imports from Japan
cgtn.com








