習近平氏が団結と奮闘を強調 党理論誌「求是」に新論文
中国共産党中央委員会総書記の習近平国家主席が、団結と奮闘の重要性をテーマにした論文を、党中央の理論誌「求是」本年第13号に発表します。中国現代化の新たな旅路で、なぜ改めて団結と努力が強調されるのかを読み解きます。
火曜日に求是に掲載予定の新論文
習近平氏の論文は、2025年の第13期求是誌に掲載され、火曜日に公開される予定です。習氏は中国共産党中央委員会総書記であり、国家主席、中央軍事委員会主席も務めています。
今回の論文は、2016年10月から2025年4月までに行った重要談話からの抜粋をもとに構成されており、ここ数年の発言を体系的にまとめた内容となっています。求是は中国共産党中央委員会の旗艦誌であり、指導部の思想や路線を対内外に示す役割を担っています。
力は団結から、幸福は奮闘から
論文では、力は団結から生まれ、幸福は勤勉な働きから生まれると強調しています。党と人民が成し遂げてきたあらゆる成果は、団結と奮闘に支えられてきたと位置づけています。
背景として、論文は次のようなポイントを示しています。
- 党と人民の歴史的成果は、広範な団結と一体となった努力の結果であること
- 個人の幸福も、国家の発展も、地道な努力を積み重ねることで実現されるという価値観
- この価値観を、今後の中国現代化の過程でも貫いていくべきだという姿勢
中国現代化という大事業とリスク認識
習氏は、中国現代化をすべての中国人民が関わる偉大な事業と位置づけつつ、そこには多くのリスクと挑戦が存在し、長期にわたる困難な努力が求められると述べています。
論文によれば、中国が進む道のりでは重大な闘争は避けられないとし、国際的な環境の中で包囲、抑圧、封じ込めに直面する場面も想定しています。そのうえで、自信と正当な決意をもって対応すべきだと訴えています。
闘争精神をどう位置づけるか
論文は、団結だけでなく闘争精神を前面に押し出しています。ここでいう闘争とは、単なる対立ではなく、長期の目標に向けて困難を乗り越えるための主体的な努力を指すものと理解できます。
- 正しい方向性に集中し続けること
- 闘争の法則を理解し、無用な消耗を避けること
- 必要な能力や体制を整え、闘争に取り組む力を高めること
論文は、こうした闘争精神を発揚し、党の指導の下で全国が団結すれば、今後の道のりであらゆる困難と挑戦を克服できると強調しています。
なぜ今、団結と闘争が強調されるのか
2016年から2025年にかけての発言をまとめた今回の論文は、ここ数年にわたる習氏の一貫した問題意識を反映しているといえます。国内の発展課題と、変化の速い国際環境の両方に対応するためには、社会全体の方向性をそろえ、長期の視野で努力を続ける必要があるというメッセージです。
特に、中国現代化の推進には、技術革新、産業構造の高度化、地域の均衡ある発展など、多面的な課題が伴います。論文は、その過程で発生しうるさまざまな試練を前提にしつつ、前向きな団結と着実な努力を呼びかけていると見ることができます。
日本の読者が押さえておきたいポイント
日本を含む周辺国や世界が中国の動向を理解するうえで、求是に掲載される指導部の論文は、政策や思想の方向性を読み解く重要な手がかりとなります。
- 団結・奮闘・闘争といったキーワードが、中国の発展戦略の中でどう位置づけられているか
- 中国現代化がリスクと挑戦に満ちた長期の事業として描かれていること
- 困難な局面でも、党の指導の下で全国が一体となるべきだとする統合のメッセージ
2025年12月8日現在、この論文は火曜日に掲載される予定です。今後、全文が公開されれば、中国現代化のビジョンや対外環境への向き合い方について、さらに具体的な議論が進むとみられます。
Reference(s):
cgtn.com








