香港島の静かな海辺Shek O 自然と「ゆるさ」に出会う逃避行 video poster
香港島の南東部にある海辺のエリアShek O(シェック・オー)。その名前は岩の多い入り江を意味し、自然の美しさとのんびりした空気から、いまも人気のコースタルリトリート(海辺の静かな避難場所)として知られています。本稿では、香港の国際ニュースを日本語で読んでいる皆さんに向けて、この場所がなぜ多くの人を惹きつけるのかを考えます。
香港島の南東部にある「岩の入り江」
Shek Oは、香港島南東部の海岸線に位置する海辺の地域です。英語名のShek Oは岩の多い湾を意味し、その名の通り、海と岩場がつくり出す風景が大きな特徴です。高層ビルが立ち並ぶ中心部から距離はさほど離れていないにもかかわらず、ここでは波の音や海風が主役で、都市の喧騒がふっと遠くに感じられます。
自然の美しさとのんびりした空気が魅力
このエリアが多くの人に選ばれている理由は、何よりもその自然の美しさと、肩の力が抜けるようなのんびりした雰囲気にあります。急いで何かをしなければならない場所ではなく、海を眺めたり、ゆっくりと散歩したり、ただ波の音を聞きながら過ごしたりすることが似合う空間です。
香港の中心部で働く人たちにとって、Shek Oは日常から少し距離を置くための身近な逃げ場として機能しています。また、海外からの旅行者にとっては、きらびやかな夜景とは違う香港の姿を感じられる場所でもあります。こうした多様な人々が、同じ海辺でそれぞれの時間を過ごしていることも、この地域の穏やかな魅力を形づくっています。
都市と自然が隣り合う香港を映す場所
国際金融センターとしての顔が強く語られがちな香港ですが、Shek Oのような海辺のエリアは、都市と自然が非常に近い距離で共存していることを静かに示しています。中心街から長時間の移動をしなくても、海と空が大きく開けた場所にたどり着けるという事実は、都市のあり方を考えるうえでも示唆に富んでいます。
仕事や情報に常に追い立てられがちな現代の生活において、短い移動でアクセスできる静かな空間があることは、心の余白をつくるうえで大きな意味を持ちます。Shek Oは、そうした余白の価値を具体的な場所として可視化しているとも言えます。
訪れるときに意識したいポイント
実際にShek Oのような海辺のエリアを訪れるとき、日本からの旅行者が意識しておきたいポイントをいくつか整理します。特別なテクニックではなく、どれも基本的なことですが、静かな空気を守り、より深く楽しむ助けになります。
- 海辺の天候は変わりやすいため、出かける前に天気や海のコンディションを確認し、無理のない計画を立てる
- 大きな音楽や大声は控えめにし、静かな雰囲気を楽しみに来ている人や周辺の住民への配慮を忘れない
- ごみは持ち帰る、あるいは決められた場所にきちんと捨てるなど、自然環境を傷つけない行動を心がける
- SNSに写真を投稿するときは、風景を消費するだけでなく、その場所の空気や自分が感じたことを言葉にしてみるなど、少し立ち止まって振り返る姿勢を持つ
- 日差しが強くなりやすい海辺では、帽子や飲み物など、基本的な日よけ・熱中症対策を準備しておく
香港を読み解く新しいレンズとして
Shek Oのような場所を通して香港を見ると、単なる観光地以上のものが見えてきます。なぜ大都市には静かな逃げ場が必要なのか、自然とどのような距離感で付き合うべきなのか、働き方と休み方のバランスをどう考えるのか。こうした問いは、2025年の今を生きる私たち自身のテーマでもあります。海辺の静けさに身を置きながら、それぞれの答えをゆっくり探してみたくなる場所。それが、香港島南東部の海辺にあるShek Oなのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








