中国スーパーリーグ:上海申花が長春で勝利、北京国安と優勝争い激化
中国サッカー・スーパーリーグ(CSL)の優勝争いが一段と緊迫しています。上海申花がアウェーで長春ヤタイ(Changchun Yatai)を2-1で下し、1試合多く消化しながらも暫定首位に浮上しました。
- 上海申花が敵地・長春で2-1の勝利
- 16試合で勝ち点38に到達し、暫定首位
- 北京国安は1試合少ない15試合で勝ち点35
- アンドレ・ルイスは累積で北京国安との大一番を出場停止に
試合概要:セットプレーから主導権を握った上海申花
試合は、中国東北部・吉林省長春市で行われました。アウェーに乗り込んだ上海申花が、前半から効率よくゴールを重ねて主導権を握ります。
32分、ガオ・ティエンイ(Gao Tianyi)のコーナーキックから守備陣の混乱を突き、ズー・チェンジエ(Zhu Chenjie)が押し込んで先制点。セットプレーを確実にものにし、アウェーの空気を一気に引き寄せました。
さらに40分、アンドレ・ルイス(Andre Luis)が鋭いスルーパスを通すと、走り込んだジョアン・テイシェイラ(Joao Teixiera)が冷静に右隅へ流し込み、リードを2点に広げます。少ないチャンスを高い決定力で仕留める、首位争いをするチームらしい攻撃でした。
長春ヤタイの反撃と、届かなかった同点ゴール
2点を追いかける長春ヤタイは、後半立ち上がりからギアを一段上げました。後半8分、チャオ・インジエ(Zhao Yingjie)が右サイドから上げたクロスに、タン・ロン(Tan Long)が頭で合わせて1点を返します。
このゴールでスタジアムの雰囲気は一気にヒートアップ。長春ヤタイはその後も積極的に前へ出て同点ゴールを狙い続けましたが、最後までネットを揺らすことはできませんでした。上海申花の守備陣が集中力を切らさず耐え切り、そのまま2-1でタイムアップとなりました。
暫定首位に浮上:勝ち点3差も、まだ紙一重の争い
この勝利で、上海申花は16試合を終えて勝ち点38に到達しました。北京国安を3ポイント上回り、暫定ながら首位に立っています。ただし、北京国安はまだ15試合しか消化しておらず、1試合少ない状態で勝ち点35。数字だけ見ればリードしていますが、優勝争いの主導権が決まったとは言い切れません。
ポイントは次の2点です。
- 上海申花:16試合・勝ち点38
- 北京国安:15試合・勝ち点35(1試合未消化)
シーズンのこの段階で、直接対決と未消化試合が残っている以上、両チームの差は「3ポイント以上」にも「ほぼ横一線」にも見える曖昧なラインです。だからこそ、今回のアウェー勝利は、勝ち点以上にメンタル面での意味が大きいと言えます。
日程の焦点:北京国安との直接対決
この試合の直後、北京国安はホームで雲南玉昆(Yunnan Yukun)戦を控えていました。そのうえで、7月19日には北京の工人スタジアムで上海申花との直接対決が予定されていました。
未消化の1試合と、首位チームとのホームゲーム。この2試合は、北京国安にとって勝ち点以上の意味を持つ戦いだったと言えます。一方の上海申花にとっても、暫定首位を本物の首位に変えられるかどうかを測る重要な局面でした。
アンドレ・ルイスの出場停止という誤算
上海申花にとって痛かったのは、この長春ヤタイ戦でアンドレ・ルイスがイエローカードを受け、累積により北京国安との「大一番」に出場できなくなったことです。
攻撃の起点となり、2点目をお膳立てしたアンドレ・ルイスは、チームにとって欠かせない存在です。そのキープレーヤーを、優勝争いのライバルである北京国安との試合で欠くことになったのは、戦術面でも心理面でも大きなマイナス要素となります。
とはいえ、この試合で見せたように、セットプレーからの得点や守備の粘り強さなど、チームとしての「総合力」を示せたことは好材料です。上海申花が層の厚さを証明できるかどうかが、タイトルレースを占う一つのポイントになりそうです。
タイトルレースの行方:一試合ごとに景色が変わるCSL
今回の勝利で、CSLの優勝争いは一層「一戦必勝」の様相を強めています。勝ち点差は3ながら、北京国安は1試合少なく、さらに直接対決も用意されています。
視点を変えると、次のようにも整理できます。
- 上海申花:アウェーでの勝利で勢いをつかみつつも、ライバルに「追われる立場」へ
- 北京国安:勝ち点で劣るものの、未消化試合とホームでの直接対決を残す「追う立場」
どちらが有利と言い切るのは難しく、まさに一試合ごとに勢力図が塗り替わる展開です。今季のCSLは、数字以上に「流れ」や「メンタル」が勝負を分けそうです。
上海申花のアウェーでの粘り強い勝利は、単なる勝ち点3にとどまらず、「このチームは最後まで優勝争いに残る」という強いメッセージをリーグ全体に送る試合となりました。北京国安との直接対決、そしてその前後の試合が、2025年シーズンのCSLを語るうえで欠かせないターニングポイントとして振り返られる可能性もあります。
Reference(s):
Shenhua keep CSL title race close after defeating Yatai on road
cgtn.com








