香港返還28周年を祝う式典 安全と発展を強調する香港特区政府
香港特別行政区(HKSAR)は、中国への返還から28周年を迎え、2025年に記念の旗揚げ式とレセプションを実施しました。安全と安定を土台に、経済成長と市民生活の向上を目指す方針が改めて打ち出されています。
Golden Bauhinia Squareでの旗揚げ式
香港特区政府はGolden Bauhinia Squareで国旗と香港特区旗の掲揚式を行いました。式典には、第14期中国人民政治協商会議全国委員会副主席のLeung Chun-ying氏、香港特区行政長官のJohn Lee氏、中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室(Liaison Office)のZhou Ji主任らが出席しました。
香港警察銀楽隊が愛国歌『Ode to the Motherland』を演奏するなか、旗を護衛するチームが足並みをそろえて広場に進入し、中華人民共和国の国旗と香港特区の区旗をGolden Bauhinia Squareに運び入れました。国歌の演奏とともに両旗が掲げられると、出席者は起立して斉唱し、厳かな雰囲気に包まれました。
香港の象徴的な景観であるVictoria Harbour上空にはヘリコプターが飛行し、国旗と区旗を掲げました。また、Hong Kong Fire Services Departmentの消防艇が水しぶきを上げるウォーターサルート(水のアーチ)を披露し、祝賀ムードを高めました。
中央関係機関も参加し節目を共有
今回の旗揚げ式には、中央政府の香港駐在機関の担当者も参加しました。具体的には次の組織が名を連ねました。
- 香港特区における国家安全維持を担うOffice for Safeguarding National Security of the Central People's Government in the HKSAR
- 中国外交部の駐香港機関であるOffice of the Commissioner of the Chinese Foreign Ministry in the HKSAR
- 中国人民解放軍のHong Kong Garrison
これらの機関は同じ朝、それぞれ独自の旗揚げ式も実施し、返還28周年という節目をともに祝いました。
レセプションで示された3つの重点
旗揚げ式の後、香港特区政府はHong Kong Convention and Exhibition Centreで記念レセプションを開催しました。あいさつに立ったJohn Lee行政長官は、就任以来、安全で安定した香港を築きつつ、経済のてこ入れと市民生活の改善に向けた改革を進めてきたと振り返り、その取り組みが徐々に成果を上げつつあるとの認識を示しました。
今後の方向性として、Lee行政長官は次の3点を重点に挙げました。
- 高いレベルの安全保障を前提とした、高品質な発展の確保
- Northern Metropolisと呼ばれる開発プロジェクトの推進を加速させること
- 人々の暮らしを積極的に改善していくこと
さらにLee氏は、機会を十分に捉え、自らの価値と競争力を高め、改革とイノベーションを進めていけば、香港の人々の知恵と経験によって、東洋の真珠と呼ばれる香港は世界の舞台でこれまで以上に輝きを放つことができると強調しました。
返還28周年が映す香港の現在地
返還から28年を経た香港では、経済と安全保障、そして市民生活のバランスをどう取るかが引き続き大きなテーマとなっています。今回の式典と演説は、安定を基盤にしながら発展と暮らしの質の向上を同時に追求するという香港特区政府の姿勢を改めて示すものと言えます。
国際的な都市である香港が、今後どのようなビジョンを描き、世界の舞台で自らの存在感を高めていくのか。返還28周年のメッセージは、日本を含む海外の読者にとっても、その行方を考える手がかりとなるでしょう。
Reference(s):
HKSAR celebrates 28th anniversary of its return to motherland
cgtn.com








