BRICS拡大のいま:11カ国と10パートナーが描く新しい世界秩序
リオで開かれた第17回BRICS首脳会議とは
2025年7月6〜7日、ブラジルのリオデジャネイロで第17回BRICS首脳会議が開催されました。新興国を中心とした国際枠組みBRICSの首脳が集まり、そのこれまでの拡大の歩みと、今後の方向性があらためて注目されました。
本記事では、この首脳会議の背景にあるBRICSの拡大の歴史を、タイムラインというかたちで整理しながら、「多極的な世界秩序」というキーワードとともにやさしく解説します。
BRICSとは何か:新興国が集まる国際枠組み
BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカから成る新興国のグループです。もともとはブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で構成され、その頭文字をとってBRICと呼ばれていました。
その後、南アフリカが加わったことで、名称は現在のBRICSとなりました。新興国どうしが協力し、経済や開発、安全保障など幅広い分野で連携を強めることを目的とした枠組みです。
タイムラインでみるBRICS拡大の節目
今回紹介されているグラフィックのタイムラインは、BRICSがどのようにメンバーとパートナーを増やしてきたのかを、一目でたどれる構成になっています。ポイントは次の3点です。
- 当初は4カ国のBRICとしてスタート
- 南アフリカの参加でBRICSに拡大
- その後も新たな加盟国やパートナー国が増え、現在は大きなネットワークへ
特に、南アフリカの参加は、BRICSが地域的にもアフリカを含む広い範囲をカバーする存在になったという象徴的な出来事として位置づけられます。
2025年時点:11の加盟国と10のパートナー国
タイムラインの終点である2025年時点では、BRICSは11の加盟国と10のパートナー国を抱える枠組みへと成長しています。もはや「5カ国の集まり」というイメージを超え、より大きなネットワークとして世界の議論に関わる存在になっていることが分かります。
ここでいうパートナー国とは、正式な加盟国ではないものの、BRICSの会合や協力プロジェクトに参加し、特定の分野で連携を深める国々を指します。こうした「ゆるやかな参加のかたち」があることで、BRICSは地域や立場の異なる多くの国と協力しやすくなっていると考えられます。
多極的な世界秩序への動き
タイムラインのもう一つのキーワードが「多極的な世界秩序」です。これは、特定の少数の国だけが国際政治や国際経済を主導するのではなく、より多くの国が意思決定に参加する状態を指します。
BRICSの拡大は、まさにこの多極化の流れの一部として捉えることができます。新興国を中心とする複数の国が連携を強めることで、国際ガバナンスの場で従来とは異なる視点や優先順位が提案されやすくなります。
BRICSと国際ガバナンス:何が変わりつつあるのか
国際ガバナンスとは、国境を越える課題に対して、各国や国際機関がどのようにルールや仕組みを作り、運営していくかという考え方です。BRICSは、既存の国際機関だけでは十分に反映されてこなかった新興国の声を、別の枠組みから発信する場にもなっています。
加盟国が増え、パートナー国が広がるほど、BRICS内部の意見も多様になります。その一方で、多様な立場をまとめていくプロセスそのものが、新しい国際ガバナンスの形を模索する実験場にもなっていると言えるでしょう。
日本の読者にとっての意味
日本はBRICSのメンバーではありませんが、エネルギー、貿易、気候変動、デジタル経済など、多くの分野でBRICS諸国との関係が深まっています。BRICSがどのように拡大し、どのような価値観や優先課題を掲げているのかを理解することは、日本の外交やビジネスのリスクとチャンスを考えるうえでも重要です。
今回のタイムラインは、「いつ、どのようにBRICSが大きくなっていったのか」をシンプルに視覚化したものです。スマートフォンの小さな画面でも流れを追いやすく、通勤時間などのすきま時間に、世界のパワーバランスの変化をイメージしやすい資料と言えるでしょう。
これからのBRICSをどう見るか
2025年の第17回首脳会議を経て、BRICSはさらに議題や参加の形を広げていく可能性があります。11の加盟国と10のパートナー国という規模は、協力の幅を広げる一方で、意思決定の調整をより複雑にする側面もあります。
読者一人ひとりが、「どの国が、どのような理由でBRICSに加わり、どんな世界像を描こうとしているのか」という視点を持つことで、ニュースの見え方は変わってきます。タイムラインを手がかりに、BRICSの動きを自分なりの視点で追い続けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com







