台湾をつなぐフィギュア:Fujian発・Lin Shengzhangの時代の顔 video poster
Fujian省のDongshan IslandにあるWulong Villageの実家を拠点に、Lin Shengzhangさんが手がけるフィギュアが、両岸をまたぐ新しい文化交流として台湾で注目を集めています。三国時代の名将・関羽から現代の人物までを立体で描き出す作品は、Mini Three Linksと呼ばれるcross-strait輸送ルートを通じて台湾の土産物として広がっています。
Wulong Villageに構えた小さなスタジオ
Lin Shengzhangさんは、先祖代々の家があるWulong Villageにスタジオを設け、フィギュア制作に取り組んでいます。Fujian省のDongshan Islandの一角から生まれた作品が、海峡を越えて台湾へと渡っていく。その流れ自体が、地域同士の距離の縮まり方を象徴しているようです。
関羽像から広がる作品世界
Linさんの代表的な題材は、三国時代に活躍した武将・関羽です。関羽は、多くの人に知られた存在であり、物語や歴史の中で象徴的な役割を担ってきました。Linさんは、その関羽の姿をフィギュアとして表現することを得意とし、さまざまなバリエーションの関羽像を生み出しています。
現代の台湾を刻むカラフルなフィギュア
しかし、Linさんの作品は歴史上の英雄にとどまりません。彼は、現代の台湾で生きる人びとをモチーフにした、色彩豊かなフィギュアも制作しています。現代の台湾社会の一場面を切り取ったような人物たちが、立体作品として形になっているのです。
そうしたフィギュアは、単なる観光土産というよりも、次のような小さな物語を運ぶ存在だと見ることができます。
- 歴史上の人物と現代の人びとが、同じ作家の手で並び立つこと
- 台湾の暮らしや空気を、具体的な姿として持ち帰れること
- 持ち主それぞれの経験や記憶と結びつき、語りのきっかけになること
Mini Three Linksが生む静かな文化交流
こうしたフィギュアが台湾で親しまれる背景には、Mini Three Linksと呼ばれるcross-strait輸送ルートの存在があります。このルートを通じて、Fujianと台湾のあいだで人やモノが行き来しやすくなったことで、Linさんの作品もまた、文化的な土産物として台湾の人びとの手に届くようになりました。
Mini Three Linksによって動きやすくなったのは、貨物だけではありません。村のスタジオで生まれたフィギュアが台湾のさまざまな場所に置かれるとき、そこには次のような静かな交流が生まれます。
- Fujianのスタジオと、台湾の日常空間がつながる
- 歴史と現代、異なる時代の人物像が同じ場所に並ぶ
- 土産物をきっかけに、両岸の文化や生活について語り合う
Taiwan Through the Agesという視点
今回紹介している物語には、Taiwan Through the Agesというフレーズが添えられています。関羽のような歴史上の人物と、現代の台湾で生きる人びとの姿がひとつのシリーズとして並ぶことで、台湾という場所の過去と現在を立体的に眺める視点が生まれます。
紹介文の末尾には、ハッシュタグとして #Taiwanthroughtheages も記されています。SNSで情報を共有することが当たり前になった今、このタグは単なる作品紹介を超えて、フィギュアを通じた台湾とFujian、ひいては両岸の静かな対話の軌跡を残していくものになるかもしれません。
国際ニュースやアジアの動きを追うとき、私たちはどうしても政治や経済といった大きなテーマに目を向けがちです。しかし、Lin Shengzhangさんのフィギュアのように、日常の中で行き来する小さな文化のかけらにも、地域同士の関係や変化がやわらかく映し出されています。次に台湾やFujianを訪れる機会があれば、土産物に込められた物語にも、少し耳を澄ませてみたくなります。
Reference(s):
Taiwan Through the Ages: Lin Shengzhang’s Vibrant Sculptures
cgtn.com








