中国が訴える「公正なBRICS」構想 グローバルガバナンス改革の行方 video poster
中国は現在、「公正にコミットするBRICS」の構築を呼びかけ、BRICS諸国がグローバルガバナンス改革の先頭に立つべきだと強調しています。国際秩序のあり方が問われるなかで、このメッセージは何を意味するのでしょうか。
中国がめざす「公正にコミットするBRICS」
中国は、BRICS諸国が「公正にコミットするBRICS」をともに築くため、より一層の取り組みを進めるよう呼びかけています。BRICSの各国が、世界のルールづくりや国際協調の枠組みであるグローバルガバナンスの改革において、先導的な役割を果たすべきだという立場です。
こうした呼びかけの背景には、新興国やグローバルサウスと呼ばれる国々の声を、国際システムの中にどう反映させていくかという問題意識があります。中国はBRICSを、その一つの重要なプラットフォームと位置づけています。
キーワードは「真の多国間主義」と「協議・共創・共有」
中国はすべてのBRICS諸国が「真の多国間主義」を擁護すべきだと強調しています。ここでいう多国間主義とは、特定の国だけではなく、多くの国・地域が参加し、対等な立場でルールをつくり、責任を分担する考え方です。
その際のグローバルガバナンスのビジョンとして、中国は次の三つの要素を挙げています。
- 広範な協議:できるだけ多くの国や主体が議論に参加し、十分に話し合うこと
- 共同の貢献:負担や責任を一部の国に偏らせず、各国が役割を分担して支えること
- 成果の共有:協力によって得られた利益を、より多くの国や人々が享受できるようにすること
中国は、BRICS諸国がこうした枠組みを体現することで、グローバルガバナンスのあり方そのものを変えていく「先行モデル」になり得るとみています。
グローバルガバナンス改革の4原則
中国はまた、グローバルガバナンス改革は次の四つの原則に導かれるべきだとしています。
- 公平:特定の国やグループに有利になりすぎない、公平なルールと運用
- 公正:国や地域の違いにかかわらず、正当な扱いを受けることができる仕組み
- 開放:誰もが参加できる開かれた制度や対話の場を重視する姿勢
- 包摂:経済規模や発展段階の違いにかかわらず、幅広い国と人々を取り込む視点
これらの原則は、単に理念として掲げられているだけでなく、貿易や投資、気候変動対応、デジタル分野のルールづくりなど、幅広い国際課題に関わるキーワードでもあります。
国際社会にとっての意味
中国の呼びかけは、国際社会の意思決定の場で、より多くの国や地域の声を反映させようとする動きの一環と見ることができます。BRICS諸国が真の多国間主義を掲げることで、既存の枠組みに新たな選択肢や視点を提示しようとしているとも言えます。
一方で、公平や公正、開放や包摂といった原則を、具体的な制度や政策にどう落とし込むのかは、今後の大きな課題です。BRICS諸国の間でも、経済構造や安全保障上の立場、地域ごとの優先課題は異なります。
今後注目されるのは、こうした理念が、国際機関での議論のしかたや、新たな協力プロジェクトの形にどのように反映されていくかという点です。中国が示すグローバルガバナンス改革の方向性は、日本を含む多くの国々にとっても、国際ルールの将来像を考えるうえで無関係ではありません。
BRICSが、公平・公正・開放・包摂という原則に本格的にコミットし、具体的な改革や協力へとつなげていけるのか。今後の動きが注視されています。
Reference(s):
AIGC Poster: China calls for building a BRICS committed to justice
cgtn.com








