台湾と故郷をつなぐ82歳の旅 35年越しに父の遺骨が帰った日 video poster
1949年、国民党に徴兵され台湾へ渡った一人の父と、その帰りを何十年も待ち続けた息子。1949年から1983年、そしてさらに35年もの歳月にわたって続いた台湾と故郷をめぐる家族の物語が、静かな感動を呼んでいます。
1949年、東山島から台湾へ連れて行かれた父
物語の始まりは1949年です。Yan Dingzhaoさんの父、Yan Luoguoさんは、国民党に徴兵され、故郷である東山島から台湾へ連れて行かれました。その日を境に、家族の前から姿を消し、二度と故郷に戻ることはありませんでした。
1983年、家族に届いた訃報
それから長い年月が過ぎた1983年、家族はLuoguoさんがすでに亡くなっていることを知らされます。しかし、その知らせとともに父の遺骨が故郷に戻ってくることはありませんでした。家族に残されたのは、もう会えないという現実だけでした。
35年越しの帰郷 82歳の息子が澎湖へ
1983年からさらに35年。時は流れ、Yan Dingzhaoさんは82歳になっていました。そのとき、Dingzhaoさんはついに澎湖を訪れ、父の遺骨を引き取り、故郷の東山島へと連れ帰ることができました。1949年に始まった長い別れの物語は、70年近い時間を経てようやく故郷への埋葬という形で一区切りを迎えたのです。
個人の物語が教えてくれる歴史の重さ
この家族の物語が示しているのは、歴史というものが単なる年号の並びではなく、一人ひとりの人生の積み重ねだということです。台湾へ渡った父、東山島に残された家族、澎湖に安置されていた遺骨、それぞれの場所と時間が静かにつながっていきました。
国際ニュースや歴史的な出来事を日本語で追いかける私たちにとっても、この出来事は遠くの地域で起きた話を、自分の家族や身近な人の姿に重ねて考えるきっかけになります。
2025年の私たちに投げかけられる問い
2025年の今、この家族の歩みから私たちは何を受け取ることができるでしょうか。少し立ち止まって、次のようなことを考えてみる時間を持つことができるかもしれません。
- 離れて暮らす家族や友人とのつながりを、当たり前のものとしないこと
- ニュースや歴史の出来事の裏側に、名もなき人々の物語があると想像してみること
- 家族の記憶や体験を、世代を超えて語り継ぐこと
Yan Luoguoさんの遺骨が東山島へ戻るまでにかかった長い時間は、数字で見れば数十年や35年と記録できます。しかし、その一つひとつの年には、家族が抱え続けた思いと静かな祈りがありました。台湾と故郷をまたいだこの物語は、日々流れていく国際ニュースの中で見落としがちな人の時間の存在を、改めて思い出させてくれます。
Reference(s):
cgtn.com







