北京でクロスストレーツ・ユースサミット開幕 両岸若者700人超が参加
北京で、台湾海峡両岸(中国本土と台湾)の若者が集うクロスストレーツ・ユースサミットが開幕しました。700人を超える参加者が集まり、世代を超えた対話と交流の場として注目されています。
北京で年次サミット開幕、700人超が参加
毎年開催されているクロスストレーツ・ユースサミットが木曜日、北京で始まりました。会場には、台湾海峡両岸の若者代表に加え、さまざまな分野からの参加者を含めて700人以上が集まりました。
今回のサミットは、政治や経済だけでなく、科学技術や文化をテーマにした討論や展示を通じて、若い世代同士の交流を深めることを目的としています。
宋涛氏「若者は民族復興の参加者であり推進者」
開幕式では、中国共産党中央対台湾工作弁公室と国務院台湾事務弁公室を率いる宋涛氏が演説し、台湾海峡両岸の若い世代が「民族復興」の重要な参加者であり、推進者だと強調しました。民族復興とは、中華民族全体の長期的な発展と活力の回復を目指す構想を指します。
宋氏は、若者たちに対し、台湾独立を目指す分離主義の動きや、外部勢力の干渉にしっかりと反対しつつ、交流と融合的な発展に積極的に関わるよう呼びかけました。そのうえで、両岸の若者が交流を重ねることで、自身もより多くの機会や恩恵を享受できると述べました。
馬英九氏、ビデオメッセージで若者交流を後押し
中国国民党の前主席である馬英九氏も、ビデオメッセージを通じて開幕式に参加しました。馬氏は、台湾海峡両岸の若者たちが交流を増やし、互いから学び合うことの重要性を強調しました。
また、両岸の若い世代が協力していくことで、中華民族全体の明るい未来を切り開くことができると述べ、世代を超えた連帯を呼びかけました。
科学技術と文化の融合をテーマにしたフォーラムや展示も
サミットの期間中には、複数のフォーラムや展示が予定されています。テーマは、科学技術と文化の融合的な発展です。参加者は、最新の技術とクリエイティブ産業がどのように結びつき、新しいビジネスや文化表現を生み出しているのかを学ぶ機会を得ます。
こうしたプログラムを通じて、両岸の若者が共通の関心分野を見つけ、将来の共同プロジェクトや人的ネットワークにつなげていくことが期待されています。
両岸関係を「身近なテーマ」にする試み
今回のクロスストレーツ・ユースサミットで特徴的なのは、政治的なメッセージと同時に、日常に近いテーマを通じて両岸関係を考えようとしている点です。民族復興や統合的な発展といった大きなビジョンは、若者の日々の学びや仕事の機会とも結びついています。
デジタル技術やカルチャーに関心の高い若い世代にとって、両岸の交流は、リスクや対立の話だけでなく、具体的なコラボレーションやキャリアの選択肢として語られつつあります。今回のサミットは、その流れを後押しする場ともいえます。
SNS時代の「対話のきっかけ」として
700人を超える参加者が一堂に会するクロスストレーツ・ユースサミットは、両岸関係をめぐる議論を、若者自身の言葉でアップデートしていく試みとも受け止められます。
政治的な立場や意見の違いが存在するなかでも、直接会って話し、共通のプロジェクトを進めることでしか生まれない信頼や理解があります。SNSで情報が瞬時に拡散する時代だからこそ、現地での対話や共同体験が持つ意味は小さくありません。
北京で始まった今回のサミットが、台湾海峡両岸の若者にとって、そして国際社会にとっても、どのような新しい対話のきっかけになるのか。今後の議論と動きに注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







