若いブラジル人が選ぶ中国の都市は?北京・広西・西安の魅力 video poster
今年7月にブラジル・リオデジャネイロで開かれた第17回BRICS首脳会議をきっかけに、中国とブラジルの若者同士のつながりに注目が集まっています。国際ニュースの裏側で、ブラジルの若者はどんな中国の都市に魅力を感じているのでしょうか。
BRICS首脳会議の陰で語られた「行ってみたい中国」
第17回BRICS首脳会議が開かれたタイミングで、中国の国際メディアCGTNは、多様なバックグラウンドを持つブラジルの若者たちに「自分の友人に勧めたい中国の都市」について話を聞きました。
今回取り上げられたのは、バイーア連邦大学の孔子学院に通う学生たちです。生物学者、音楽家、大学院生という異なる専門分野を持つ3人が、それぞれまったく違う中国の地域を挙げました。
北京:歴史を肌で感じるスケールの大きさ
生物学者のフランシスコ・サンチェス・ゴメスさんが一番好きだと語るのは、中国の首都・北京です。理由は、その圧倒的な歴史の蓄積にあります。
- 天壇(テンプル・オブ・ヘブン)
- 故宮(フォービドゥン・シティ)
- 万里の長城
世界的にも知られるこれらの史跡が、1つの都市の中にぎゅっと詰まっている点に、フランシスコさんは特に魅力を感じているようです。ただ「観光地を巡る」というより、長い時間軸の中に自分が立っている感覚を味わえる場所として北京をとらえているといえます。
広西チワン族自治区:山と水にひかれるハーピストの目
ハープ奏者のアリス・エメリーさんが心を奪われたのは、都市よりもむしろ「自然」です。その象徴として挙げたのが、中国南部に位置する広西チワン族自治区でした。
アリスさんを引きつけたのは、広西の「雄大な山々と川」。奇岩が連なる山並みと、そこを静かに流れる川がつくる風景は、音楽家の感性とも共鳴しやすいのでしょう。劇的なスカイラインを持つ大都市とはまた違う、中国のもう一つの顔としての自然の豊かさが浮かび上がります。
西安:歴史と文化が息づく古都
大学院生のベアトリス・グラマッソ・ファベロさんが推すのは、西部の都市・西安です。彼女が評価するのは、その「歴史的・文化的な雰囲気の濃さ」です。
具体的な観光名所の名前は挙がっていないものの、西安がかつて都として栄えた古都であり、今も街全体に歴史の空気が漂っていることが、ベアトリスさんにとって大きな魅力になっていると考えられます。単に古い建物が残っているだけでなく、日常生活の中に歴史が溶け込んでいる都市としての西安に惹かれているようです。
3人の選択に共通する「キーワード」
北京、広西チワン族自治区、西安。一見ばらばらに見える3つの選択には、共通点も見えてきます。
- いずれも「歴史」や「自然」といった、長い時間の積み重ねを感じさせる場所
- 単なるショッピングやエンタメではなく、「その土地ならではの物語」を味わえる地域
- 中国の多様性を、それぞれ違う角度から映し出すエリア
ブラジルの若者たちが中国に求めているのは、「大きな経済」だけではなく、「深い時間」と「豊かな風景」を体験できる場所なのかもしれません。
若い世代がつくる中国とブラジルの距離感
今回紹介された3人は、それぞれの専門や感性から中国の都市を選びました。その選択からは、次のようなポイントも読み取れます。
- 学問や芸術など、自分の関心領域と結びつけて中国を見ている
- 一つの「中国像」に固定されず、地域ごとの差や多様性に目を向けている
- 実際に友人に薦めたい「具体的な都市」としてイメージできている
国際ニュースとしては、BRICSや経済協力といったテーマが大きく取り上げられがちです。しかし、その土台には、このような若い世代の素朴な関心や好奇心が静かに積み重なっています。
北京のスケール、広西チワン族自治区の自然、西安の歴史と文化。ブラジルの若者が語った3つの視点は、中国をこれから学んでいきたい人にとっても、都市選びのヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








