中国の李強首相、BRICSサミットで「真の多国間主義」と一帯一路協力を強調
ブラジル・リオデジャネイロで開かれている第17回BRICSサミットの場で、中国の李強首相がエチオピアのアビー・アフメド首相と会談し、「真の多国間主義」と一帯一路協力の強化を呼びかけました。アフリカとアジアを結ぶインフラと自由貿易をどう守っていくのか、国際ニュースとして注目されています。
BRICSサミットの傍らで中エ首脳会談
会談はサミットが行われているリオデジャネイロで、日曜日に行われました。中国の李強首相は、エチオピアとの協力を一段と深める用意があると強調しました。
首脳会談は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカなどが参加するBRICSサミットの「サイドライン(周辺会合)」として実施されました。新興国同士の連携を象徴する場で、中エ両国がどのようなメッセージを発したのかが焦点となりました。
アジスアベバ–ジブチ鉄道の「持続可能な発展」を強調
李強首相は会談で、エチオピアの首都アジスアベバと隣国ジブチを結ぶアジスアベバ–ジブチ鉄道について、「高品質な一帯一路協力」の旗艦プロジェクトだと位置づけました。
中国はエチオピアと協力し、この鉄道の持続可能な発展を促進する用意があると表明しました。この鉄道はエチオピアの内陸部と港湾をつなぎ、輸出入や物流の効率化を支える重要なインフラとされています。
李強首相はさらに、中エ両国の貿易と投資を拡大し、経済関係を一層強化していきたいと述べました。エチオピア側も、インフラ整備や産業分野での協力を通じて、経済成長と雇用拡大につなげたい考えです。
- アジスアベバ–ジブチ鉄道:一帯一路の象徴的プロジェクト
- 物流コストの削減や輸出拡大への期待
- 投資や産業協力による長期的な経済発展
「真の多国間主義」で経済グローバル化と自由貿易を守る
李強首相は、中国がエチオピアとともに、各国が「真の多国間主義」を実践するよう働きかけていきたいと強調しました。ここでいう多国間主義とは、特定の国だけがルールを決めるのではなく、多くの国や地域が対話と協力を通じて国際ルールを形づくる考え方です。
李強首相は、こうした多国間協力を通じて、経済のグローバル化と自由貿易をしっかり守っていく必要性を訴えました。保護主義的な動きやブロック化の流れが指摘されるなかで、開かれた貿易体制を維持することの重要性を示した形です。
エチオピアのような新興国やアフリカ諸国にとっても、世界市場への安定的なアクセスは経済発展の鍵となります。中エ両国が多国間主義と自由貿易の擁護を掲げることは、グローバル・サウスと呼ばれる国々の声を国際社会にどう反映させるかという点でも意味を持ちます。
日本の読者にとってのポイント
今回の中エ首脳会談は、日本から見ると遠い地域の出来事のように思えるかもしれませんが、国際ニュースとしていくつかの重要な意味を持ちます。
- BRICSサミットという新興国中心の枠組みが、国際経済や国際政治で存在感を高めていること
- 一帯一路を通じたインフラ投資が、アフリカの物流やエネルギー供給網を変えつつあること
- 多国間主義や自由貿易をめぐる議論が、日本企業のサプライチェーンや海外ビジネスにも影響しうること
特に、日本企業がアジアやアフリカで事業展開を進めるなかで、インフラや貿易ルールをめぐる大国間の動きは無視できません。中国とエチオピアの協力がどのような形で具体化し、地域経済や国際貿易の流れに影響を与えるのか、今後も注視する必要があります。
今後の焦点
中国の李強首相は、土曜日にリオデジャネイロに到着し、第17回BRICSサミットに出席しています。サミットを通じて、インフラ協力や貿易、投資、開発支援をめぐり、どのような共同メッセージが打ち出されるのかが注目されています。
アフリカとアジアを結ぶ一帯一路のプロジェクトが、どの程度「持続可能」で、各国の経済発展や地域の安定に貢献していくのか。今回の中エ首脳会談は、その一つの試金石と言えます。日本の読者にとっても、国際ニュースとして継続的にフォローしておきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








