BRICS首脳会議目前 中国と中南米研究者がサステナビリティを議論 video poster
2025年のBRICS首脳会議を前に、中国と中南米の大学研究者たちがブラジル・リオデジャネロで持続可能性と気候変動対策をテーマに知見を持ち寄っています。国際ニュースとしても注目されるこの動きは、新興国・途上国同士の連携が環境分野でどこまで進むのかを示す一つのケースとなりそうです。
BRICS首脳会議前に進む、中国と中南米の学術交流
ブラジルのリオデジャネロでは現在、中国とラテンアメリカ(中南米)の大学に所属するトップ研究者たちが集まり、持続可能性や気候変動への対応について研究成果やアイデアを交換しています。これは、間もなく同じリオで開かれるBRICS首脳会議を前にした動きです。
環境負荷を減らしながら経済成長を実現するにはどうすべきか。各地域が抱える課題やこれまでの取り組みを共有しながら、長期的な協力の可能性を探る場にもなっています。
「国際グリーン・フューチャー・シンポジウム」とは
こうした学術交流の舞台となっているのが、リオデジャネロで開かれている「国際グリーン・フューチャー・シンポジウム」です。中国の国際メディアCGTNのルクレシア・フランコ記者が、現地から議論の様子を伝えています。
シンポジウム自体は、持続可能な未来(グリーン・フューチャー)をテーマに、各国の研究者が意見交換を行う国際的な場です。持続可能性と気候変動をテーマにした会議では、一般的に次のような論点が中心になります。
- 再生可能エネルギーの普及と電力システムの転換
- 森林や水資源の保全と持続可能な利用
- 急速な都市化が進む地域での環境負荷の削減
- 気候変動の影響に備える適応策と災害リスクの軽減
中国と中南米という組み合わせは、地理的には離れていますが、開発と環境保護の両立という点で共通する課題が多く、議論の相性は決して悪くありません。
気候変動への「共有の関心」が結ぶ中国と中南米
今回の交流で強調されているのは、中国と中南米の研究者たちが、気候変動への危機感と持続可能な発展への関心を共有しているという点です。極端な気象、農業や都市への影響、インフラへのダメージなど、気候変動がもたらすリスクは両地域にとって現実の問題です。
研究交流を通じて、次のような効果が期待されます。
- 各国の最新研究やデータの共有が進む
- 共同研究や学生・研究者の往来など、人材交流のきっかけが生まれる
- BRICSなど多国間の枠組みでの環境・気候政策提言に、現場の知見を反映しやすくなる
政治レベルの交渉だけでなく、こうした研究者同士のネットワークが広がることで、長期的な信頼関係や具体的なプロジェクトにつながっていく可能性があります。
BRICS首脳会議への「インプット」としての意味
2025年のBRICS首脳会議は、新興国や途上国が世界経済だけでなく、気候変動対策でもどのような役割を担うのかが問われる場でもあります。その直前に同じ都市で開かれている国際グリーン・フューチャー・シンポジウムは、政治レベルの議論に先立ち、学術界からの知見や問題意識を整理する「インプット」の役割を果たしていると見ることができます。
首脳会議の共同声明や合意事項に、環境・気候分野の内容がどの程度盛り込まれるのか。その背景には、こうした研究者たちの議論や提案があると意識してニュースを追うと、見えてくるものが変わってきます。
日本の読者にとっての問い
日本から見ると、中国と中南米の学術連携は、少し遠いニュースに感じられるかもしれません。しかし、気候変動や持続可能性は国境を越えた課題であり、各地域の連携がどのように進むかは、日本にとっても無関係ではありません。
たとえば、次のような問いを自分ごととして考えてみることができます。
- 新興国発の環境技術やビジネスモデルは、今後どのように世界へ広がっていくのか
- BRICSのような枠組みが、国際的な気候変動交渉でどんな存在感を示していくのか
- 日本やアジアの研究者・大学は、こうしたネットワークとどのように関わり得るのか
中国と中南米の研究者がリオで交わしている議論に目を向けることは、遠い地域のニュースを通じて、自分たちの社会や将来の選択肢を考え直すきっかけにもなります。スマートフォン越しの国際ニュースが、日常の会話や次のアクションにつながるヒントになるかもしれません。
Reference(s):
Chinese and Latin American academics exchange sustainability research
cgtn.com








