中国、トランプ大統領のBRICS追加関税10%発言にコメント
中国外交部、トランプ大統領の追加関税10%発言にコメント
BRICSをめぐりトランプ米大統領が「反米的」方針を支援していると非難し、同グループに歩調を合わせる国に追加で10%の関税を課す可能性に言及しました。これに対し、中国外交部の毛寧報道官は北京での定例記者会見で、BRICSは特定の国を標的とする仕組みではなく、関税戦争に勝者はいないとの考えを改めて示しました。
背景:BRICSと「反米」批判、追加10%関税の予告
毛寧報道官の発言は、トランプ米大統領がBRICSがいわゆる「反米的」政策を後押ししていると非難し、その方針に沿う国々に対して追加で10%の関税を課す可能性に言及したことを受けたものです。米国が関税を通じて圧力を強めれば、世界経済や新興国のサプライチェーンへの影響も懸念されます。
中国「BRICSメカニズムは開放的で包摂的な協力の場」
毛寧報道官は、BRICSメカニズムは新興市場国や発展途上国にとって重要な協力プラットフォームだと強調しました。そのうえで、次の点を挙げました。
- 開放性と包摂性を掲げ、互恵・ウィンウィンの協力を追求していること
- 陣営対立やブロック化を志向せず、いかなる国をも標的としていないこと
- 新興国と発展途上国が共通の課題について対話し、連携を深めるための場であること
こうした説明を通じて、中国側はBRICSが特定の国に対抗するための「反米陣営」ではないと明確に否定しました。
「関税戦争に勝者はいない」中国が繰り返すメッセージ
毛寧報道官は、関税をめぐる中国の一貫した立場も改めて示しました。貿易戦争や関税戦争に勝者はおらず、保護主義は行き止まりであるという認識です。
- 高関税は、相手国だけでなく自国の企業や消費者のコストを押し上げる可能性がある
- 報復的な関税の応酬は、世界貿易の減速や投資マインドの悪化につながりかねない
- サプライチェーンが国境をまたぐ現代では、一国だけが「勝つ」構図は描きにくい
中国側は、開放性と協調を重視する姿勢を前面に出し、関税による圧力の強化に警鐘を鳴らしています。
米国とBRICS、新興国の間で高まる「選択」のプレッシャー
トランプ大統領がBRICSに同調する国々を名指しし、追加関税をちらつかせたことで、多くの新興国や発展途上国は難しい選択を迫られかねません。
- 米国との経済関係を重視しつつ、BRICSとの協力も維持したい国々
- インフラ投資や資源協力などでBRICSに期待する国々
- サプライチェーンの多様化を模索しつつ、関税リスクを抑えたい企業
こうしたプレッシャーの中で、中国がBRICSの非対立性と開放性を繰り返し強調するのは、国際社会に向けて「陣営選択を迫るべきではない」というメッセージを発しているとも受け取れます。
これから何に注目すべきか
今回のやり取りは、2025年の国際経済が依然として不確実性の高い環境にあることを示しています。今後、注目したいポイントとしては次のようなものがあります。
- 米国が実際に追加の10%関税を発動するのか、それとも発言にとどまるのか
- BRICS参加国や他の新興国が、米国の動きをどう受け止めるか
- 関税以外の形で、各国が対話や協力の枠組みを再構築していけるのか
関税やブロック化ではなく、開放的な協力のルールをどう設計していくのか。中国と米国、そしてBRICSと他の国・地域の動きが、今後の国際経済の行方を左右しそうです。
Reference(s):
cgtn.com








