台風ダナスが台湾地域に上陸 中国本土東部へ向かう進路と影響 video poster
2025年7月上旬、今年4番目の台風となる台風ダナスが台湾地域に上陸し、その後、中国本土東部へ向かう進路をとったことで、台湾や中国の各地で暴風雨や停電などの影響が出ました。本記事では、中国の気象当局の発表をもとに、この台風の動きと被害、そしてとられた防災対応を整理します。
台湾地域・嘉義県に上陸した台風ダナス
中国の気象当局によると、台風ダナスは今年の第4号台風として、日曜の午後11時40分、台湾地域の嘉義県に上陸しました。上陸の際には、勢力が強い台風から通常の台風に弱まりましたが、中心付近の最大風速は毎秒40メートル(中国の基準で13級)に達し、中心気圧は960ヘクトパスカルとされました。
上陸前後から台湾各地では、強い風と激しい雨が観測されました。台南市では月曜未明にかけて暴風雨となり、ダナスの接近に伴い日曜には台湾全体で大雨が続きました。この影響で、高雄市では1000戸を超える停電が発生し、嘉義県でも15戸が停電したほか、台東県では土砂崩れも報告されました。
中国国家気象センターの警報と進路予測
中国国家気象センター(NMC)は、台風ダナスに対して月曜の朝も引き続き黄色警報を発表していました。当時の予報によると、ダナスは時速15〜20キロで北北東へ進みながら徐々に勢力を弱めると見込まれていました。
さらに、7月8日朝からは西南西方向に進路を変え、中国本土東部の浙江省台州市と福建省福州市の沿岸部の間に向かうと予測され、同日午後から夜にかけてこの一帯に再び上陸する可能性が指摘されていました。
台風が北上するにつれて、福建省や浙江省などでは風雨の一層の強まりが予想されていました。気象専門家は、上陸後に台風本体が弱まったとしても、その残された循環の影響が数日続き、特に7月9日から11日にかけては、長江の南側にあたる江南地域や華南など、中国南部・東部の一部で大雨をもたらすおそれがあると警告していました。
日曜午前7時時点で、ダナスは浙江省温州市の沖合約257キロの海上に位置し、中心付近の最大風速はビューフォート風力階級で11級、中心気圧は975ヘクトパスカル、進行速度は北北東へ時速18キロとされていました。ビューフォート階級は、風の強さを0〜12の数値で示す指標です。
浙江沿岸での海上警戒と緊急対応
台風の進路を受け、浙江海事局南部管区は日曜午前8時から、台風に対するⅡ級の海上緊急対応を開始しました。中国には洪水対策の緊急対応として4段階のシステムがあり、Ⅰ級が最も深刻なレベルとされています。今回のⅡ級発令は、上から2番目に高い警戒水準で、沿岸部や海上での厳重な警戒が求められる状況だったことを示しています。
台風ダナスをめぐる主なポイント
- 今年4番目の台風として台湾地域の嘉義県に上陸
- 上陸時の中心付近最大風速は毎秒40メートル、中心気圧960ヘクトパスカル
- 高雄市などで停電が発生し、台東県では土砂崩れも報告
- 浙江省・福建省など中国東部で大雨と強風の見込み
- 浙江海事局がⅡ級の緊急対応を発動
ニュースから考える、これからの備え
今回の台風ダナスのケースでは、台湾地域での停電や土砂崩れ、中国本土沿岸での厳重な海上警戒など、台風が広域にわたって影響を与える様子が改めて浮き彫りになりました。
国際ニュースを通じてこうした動きを追うことは、遠く離れた地域の災害も決して無関係ではない自分ごととして捉え直す手がかりになります。気象当局の警報や進路予測がどのように活用されているのかを意識することで、日常の中でどのタイミングで行動を変えるべきかを考えるきっかけにもなるでしょう。
台風シーズンのたびに、過去の事例を振り返りながら、自分や家族、職場でどのような備えができるのかを話し合っておくことが重要です。台風ダナスをめぐる今回の情報は、そのための一つの材料と言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com







