台風ダナス接近で中国が洪水緊急対応 浙江・福建で大雨警戒
台風ダナスの接近に伴い、中国東部の浙江省と福建省で洪水リスクが高まる中、中国水利部が洪水に対するレベルIVの緊急対応を発動しました。今週にかけて続くとみられる大雨が、地域の河川や山間部にどんな影響を与えるのか注目されています。
浙江・福建で洪水「レベルIV」緊急対応
中国水利部は月曜日、東部の浙江省と福建省を対象に、洪水に対するレベルIVの緊急対応を開始しました。これは、中国の4段階の洪水緊急対応システムのうち、最も低い段階ですが、広い範囲での警戒と事前準備を強化する局面です。
今回の決定は、台風ダナスの接近により、両省で河川の水位上昇や土砂災害などのリスクが高まっていることを受けたものです。
今年4番目の台風「ダナス」、台湾から再上陸へ
中国の気象当局によると、台風ダナスは今年4番目の台風です。日曜の深夜には台湾に上陸し、月曜の朝には一度海上に抜けました。
その後、ダナスは再び勢力を維持しながら北西方向へ進んでおり、火曜日の午後から夕方にかけて、浙江省台州市と福建省寧徳市の沿岸部のどこかに再上陸する見通しとされています。
月曜から木曜にかけて続く大雨予報
台風ダナスの影響で、月曜から木曜にかけて、次の地域で大雨から豪雨となるおそれがあります。
- 浙江省南東部
- 福建省東部の沿岸地域
- 江西省中東部
一部の地域では、短時間に激しい雨が集中的に降る「豪雨」となる可能性も指摘されています。
河川水位の上昇と山間部の「山洪」に警戒
中国水利部は、とくに浙江省を流れる銭塘江とその支流をはじめ、台風の進路周辺を流れる河川で、水位が大きく上昇するおそれがあるとしています。
また、集中的な大雨が降る地域では、中小河川の水位が警戒水位を超える可能性もあり、山がちな地域では山腹や谷筋を急激な濁流が襲う「山洪」(山間部の鉄砲水)のリスクが高いと警告しています。
現地への専門チーム派遣とモニタリング体制
水利部は、台風ダナスの進路や勢力の変化を継続的に監視するとともに、各地の水利当局に対して具体的な備えを指示しているとしています。
すでに浙江省には専門チームが派遣されており、現地の当局と連携して、ダムや堤防の管理、河川の水位監視、住民への注意喚起など、台風への対応を支援しています。
4段階の洪水緊急対応システムとは
中国には、洪水対策のための緊急対応レベルが4段階設けられており、レベルIが最も深刻な状況に対応する最高ランクです。今回発動されたレベルIVは、状況が悪化する前の早期警戒の段階で、情報収集や体制強化、準備作業の加速を目的としています。
こうした段階的な対応は、河川の氾濫や土砂災害が本格化する前に、人やインフラへの被害を最小限に抑える狙いがあります。
東アジアに共通する「水害リスク」と備え
台風による大雨や洪水は、中国東部だけでなく、東アジア全体が直面する共通のリスクです。今回の台風ダナスへの対応では、
- 早い段階での緊急対応レベル発動
- 河川水位のきめ細かな監視
- 中央と地方の水利部門の連携強化
といったポイントが見えてきます。
日本を含む近隣地域に暮らす私たちにとっても、台風接近時にどのような情報が出され、行政がどのように動き、個人として何を準備できるのかを日頃から意識しておくことが、防災力を高めることにつながります。
Reference(s):
China activates flood emergency response in Zhejiang, Fujian
cgtn.com








