中国とバングラデシュ、国交樹立50周年へ 王毅外相「信頼できる友人・隣人・パートナー」
中国の王毅外相は、バングラデシュの暫定政府高官とマレーシアのクアラルンプールで会談し、今年国交樹立50周年を迎える両国関係を「信頼できる良き友人・良き隣人・良きパートナー」と位置づけました。戦略的協力の強化と、公平な経済環境づくりに向けた中国の姿勢が改めて示されています。
クアラルンプールで「信頼できる友人」と強調
クアラルンプールで行われた会談には、中国共産党中央政治局委員を務める王毅国務委員兼外相と、バングラデシュ暫定政府の外務顧問トウヒド・ホサイン氏が出席しました。
王氏は、中国は今後もバングラデシュにとって「信頼できる良き友人、良き隣人、良きパートナー」であり続けると表明しました。その上で、中国はこれまで平和共存五原則に基づき、バングラデシュとの戦略的協力を推進してきたと説明し、特定の政権や勢力ではなく、バングラデシュのすべての人々に向けた友好政策を取っていると強調しました。
国交樹立50周年と選挙支援、ゼロ関税のメッセージ
2025年の今年は、中国とバングラデシュの外交関係樹立から50年の節目にあたります。王氏は、この50周年が両国にとって大きな意義を持つとしたうえで、中国はバングラデシュの暫定政府を支持し、選挙が円滑かつ安定的に実施されることを後押しすると述べました。また、バングラデシュが自国の条件に合った発展の道を模索することも支持する姿勢を示しました。
経済面では、王氏は中国とバングラデシュの協力は「相互利益」に基づくものだと位置づけました。具体的には、中国がバングラデシュ産品にゼロ関税のアクセスを認めていることが、バングラデシュの発展機会を広げていると指摘しました。
一方で王氏は、バングラデシュが「後発開発途上国」に分類されているにもかかわらず、米国が同国産品に35パーセントの関税を課していると述べ、これは不合理で倫理的にも問題があるとの認識を示しました。中国の優遇措置と米国の高関税という対照が、バングラデシュをめぐる国際経済環境の違いを浮かび上がらせています。
地域の「共同体」構想と三カ国協力
王氏はさらに、中国が地域において「共通の未来を分かち合う共同体」の構築を目指していると説明しました。南アジアの最大の隣国として、中国はバングラデシュや他の南アジア諸国と協力し、ともに現代化を進めることで、アジア全体の発展と活力の向上に貢献したいと述べました。
具体的な枠組みとして、王氏は中国・バングラデシュ・パキスタンの三カ国による副外相級会合が、中国の昆明で成功裏に開催されたことに言及しました。この三者協力の枠組みを通じて、三カ国の協力を着実に前進させ、目に見える成果を上げていきたいとの意欲を示しました。
バングラデシュ側が示した信頼と期待
ホサイン氏は会談で、中国はバングラデシュにとって信頼できるパートナーであり友人だと評価しました。また、中国との友好協力関係を発展させることは、バングラデシュの人々の間で広く共有されたコンセンサスだと強調しました。
同氏は、これまで中国がバングラデシュの発展のために提供してきた無私の支援に対して感謝の意を表明しました。そのうえで、バングラデシュは一つの中国の原則を堅持しており、中国の統治経験から学びたいと述べました。
さらに、貿易や医療といった分野での友好協力を拡大し、地域レベルでの多国間協調を強めたいとの考えも示しました。国交樹立50周年を契機として、両国関係を新たな段階へ引き上げる意欲がうかがえます。
なぜこの動きが重要なのか
今回の会談内容からは、中国とバングラデシュの関係が、経済・外交・地域協力の三つの側面で重みを増していることが読み取れます。
- 経済面では、ゼロ関税と高関税という対照が、どの国や地域の市場を重視するかという選択をより鮮明にしつつあります。関税の水準は、輸出産業の価格競争力に直結する要素です。
- 外交・安全保障面では、副外相級の三者会合や「共同体」構想を通じて、南アジアとアジア全体での協力枠組みづくりを重視する姿勢が示されています。
- 政治面では、選挙の安定的な実施や、それぞれの国情に合った発展モデルの尊重が強調されており、内政への不干渉と支援のバランスが一つの論点になっています。
2025年という節目の年に、中国とバングラデシュの関係がどのように具体化していくのか。貿易、医療協力、さらには南アジア全体の地域秩序にどのような影響が及ぶのか、今後の動きが注目されます。
Reference(s):
Wang Yi: China is Bangladesh's trustworthy friend, neighbor, partner
cgtn.com








