中国の李強首相、エジプトと一帯一路協力拡大とガザ停戦連携を確認
中国の李強首相がエジプトのアブドルファッターハ・シシ大統領との会談で、一帯一路を軸に経済からガザ情勢まで幅広い協力を深める方針を示しました。中東・北アフリカが揺れるなか、中国とエジプトがどんな役割を担おうとしているのか整理します。
経済・投資:一帯一路で広がる協力分野
李強首相は会談で、中国はエジプトと一帯一路協力をさらに強化する用意があると述べました。その対象は、経済や貿易、金融、製造業、新エネルギー、科学技術、文化や人的交流など、多岐にわたります。
また、中国側は、能力のある中国企業がエジプトへの投資を拡大することを後押ししていく考えも示しました。これにより、エジプトでの産業育成や雇用創出につながるプロジェクトが増えていく可能性があります。
2026年の国交70周年を見据えた関係強化
李強首相は、習近平国家主席からの親しいあいさつをシシ大統領に伝えつつ、両国関係はここ数年、両首脳の戦略的なリードのもとで大きく発展してきたと強調しました。
中国側は、2026年に迎える国交樹立70周年を一つの節目とし、伝統的な友好関係を受け継ぎ、政治的な相互信頼をさらに固め、互いの核心的利益に関わる問題で確固たる支持を続ける方針です。
そのうえで、中エジプト包括的戦略的パートナーシップを一層豊かにし、新時代の中エジプト運命共同体の構築に向けて歩みを進めていく考えが示されました。
ガザ停戦とパレスチナ問題での連携
李強首相は、現在の国際情勢について、動揺と混乱が強まり、とくに西アジアと北アフリカの地域で紛争が長期化していると指摘しました。その文脈の中で、中国はエジプトと緊密なコミュニケーションを保ち、ガザ地区での早期停戦を促す用意があると表明しました。
中国側は、エジプトとともにガザの人道危機を和らげ、紛争の周辺地域への波及とエスカレーションを防ぎ、パレスチナ問題の包括的で公正かつ持続的な解決に向けて、たゆまぬ努力を続けていく姿勢を示しています。
多国間協力と「多極化する世界」
会談では、多国間の場での協力も重要なテーマとなりました。李強首相は、中国はエジプトとともに国連やBRICS、上海協力機構などの枠組みで意思疎通と調整を強め、真の多国間主義を実践していくと述べました。
さらに、中国はエジプトと連携し、平等で秩序ある世界の多極化と、万人に利益が行き渡る包摂的な経済全球化を推進していく方針です。中アラブ協力や中アフリカ協力を着実かつ長期的に発展させることも確認されました。
日本の読者にとっての意味
日本から見ると、中エジプト関係は距離のある話に感じられるかもしれません。しかし、中東・北アフリカの安定はエネルギー市場や世界経済に直結しており、日本を含む多くの国と地域に影響を与えます。
一帯一路を通じたインフラや投資の動き、ガザ情勢をめぐる外交や人道支援、多国間の枠組みでの協力などは、これからの国際秩序を形づくる要素の一部です。国交樹立70周年に向けて、中国とエジプトがどのような具体的な協力を進めるのかが、今後の注目点となりそうです。
Reference(s):
Premier Li: China eyes deeper Belt and Road cooperation with Egypt
cgtn.com








