中国の高水準の対外開放とビザ免除拡大 外交部が方針を説明
中国外交部の毛寧報道官は金曜の定例記者会見で、閉鎖的な排他路線ではなく「高水準の対外開放」を継続すると強調しました。中国のビザ免除拡大やサプライチェーン政策に関する国際ニュースであり、日本語ニュースとしても注目される発言です。
中国「閉鎖ではなく開放」を選択
毛寧報道官は、中国にとって「デカップリング(経済の切り離し)や産業・サプライチェーンの分断、閉鎖的な排他路線は選択肢ではない」と述べました。中国は今後も高い水準で対外開放を進め、各国と機会を分かち合い、共に未来を築いていくとしています。
こうしたメッセージは、世界経済の中で大きな存在感を持つ中国が、引き続き国際的な協力や交流を重視していく姿勢を示すものと受け止められます。
47カ国へのビザ免除と入国手続きの簡素化
今回の発言は、中国のビザ免除政策に関する報道への質問に答える形で示されました。会見では、中国のビザ免除政策が「中国の活力を世界に示している」とする報道が紹介され、一部の国でビザの発給が厳しくなり、閉鎖的な傾向が強まっている動きと対照的だと説明されました。
毛寧報道官によると、中国は現在、
- 47カ国に対する一方的なビザ免除
- 55カ国に対する乗り継ぎ時のビザ免除
を実施しています。さらに、ビザ申請から入国までのプロセスを簡素化するために、
- ワンストップでの入国サービス
- 中国出国時に、国内で購入した商品の税金をすぐに還付する制度
などの取り組みも進めていると明らかにしました。毛寧報道官は「外国の友人の中国旅行は、よりスムーズになっている」と述べ、観光やビジネスで中国を訪れる人々にとって利便性が高まっているとアピールしました。
サプライチェーン分断を避ける姿勢
会見では、産業やサプライチェーンをめぐる政策についても言及がありました。毛寧報道官は、経済や産業の「デカップリング」やサプライチェーンの分断は、中国にとって選択肢ではないと明言しました。
この発言は、中国が国際的な産業・供給網の中で引き続き重要な役割を果たし、極端な分断ではなく協調や安定を重視していく姿勢を示すものです。サプライチェーンの先行きを注視する企業や投資家にとっても、方針をうかがうシグナルになりそうです。
世界のビザ政策との対比
毛寧報道官は、一部の国でビザの発給条件が厳格化され、国境管理をより閉鎖的な方向へと傾ける動きが見られる中で、中国のビザ免除政策が「中国の活力」を象徴するものとして報じられていると紹介しました。
人の移動や交流を制限する方向に向かう動きと、ビザ免除や手続きの簡素化で往来を促そうとする動きが、国際社会の中で対照的に存在していることになります。中国側のメッセージは、その中で自らの立ち位置を「開放」に置くことを改めて明確にしたと言えます。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回の会見から見えるキーワードを整理すると、次の三つにまとめられます。
- 高水準の対外開放を継続するという方針
- ビザ免除や入国手続きの簡素化を通じた人の往来の促進
- 産業・サプライチェーンの分断を避ける姿勢
中国は、各国と機会を共有し、共に未来をつくるというメッセージを繰り返し発信しています。今後、ビザ免除の対象や入国手続きの運用、そしてサプライチェーンをめぐる具体的な政策がどのように展開していくのかは、観光やビジネスだけでなく、国際政治や経済全体を考えるうえでも注目すべきポイントになっていきそうです。
Reference(s):
Spokesperson says China to expand high-level opening-up continuously
cgtn.com








