中国・米国ユース合唱祭2025開幕 歌う前に「語った」若者たちの声 video poster
2025年に開幕した中国・米国ユース合唱祭のステージに、最初に立ったのは合唱団ではなく、両国の学生代表たちでした。音楽や友情、そして文化的なつながりについて語る彼らのスピーチが、「ことばを超えたハーモニー」を掲げるこの国際イベントの方向性を静かに示しました。
本記事では、この中国・米国ユース合唱祭の開会式で見えたメッセージを、日本語で分かりやすく整理しながら、若い世代による国際交流の意味を考えます。
歌ではなくスピーチから始まった開会式
合唱祭の開会式では、中国と米国の学生代表が登壇しました。彼らが選んだのは歌ではなく「ことば」。それぞれの代表が、音楽、友情、そして文化的なつながりについて自分の思いを語りました。
スピーチのテーマは、おおまかに次のようなキーワードに集約されます。
- 音楽は国境を越えて人の心をつなぐこと
- 友情は、違いを乗り越えるための土台であること
- 異なる文化を知り合うことが新しい発想や共感を生むこと
開会の第一声が歌ではなくスピーチだったことは、このユース合唱祭が「ただの音楽イベント」ではなく、対話と理解の場であることを象徴していると言えます。
言葉と音楽、二つのハーモニー
今回の開会式の姿から浮かび上がるのは、「言葉」と「音楽」という二つのハーモニーです。学生代表たちはまず、自分のことばで思いや経験を共有し、その上で音楽による表現へとつなげていこうとしていました。
言葉と音楽には、それぞれ異なる役割があります。
- 言葉:自分の背景や考え方、相手へのメッセージを具体的に伝える
- 音楽:言語の壁を越えて、感情や空気感を共有する
- 合唱:異なる声や個性が重なり合い、一つの響きを生み出す象徴的な形
学生たちが音楽や友情、文化的なつながりについて語ったうえで合唱に臨むことは、「まず相手の話を聞き、お互いを理解しようとする姿勢」を示しているようにも見えます。国や文化が違っても、共通の土台をつくろうとするプロセス自体が、この合唱祭の大事なメッセージになっています。
若い世代がつくる中国・米国の新しいつながり
中国と米国の関係については、ニュースで安全保障や経済などの緊張が語られることも少なくありません。その一方で、この中国・米国ユース合唱祭のステージに立つのは、今とこれからを生きる若い世代です。
学生代表たちが語ったのは、抽象的な外交ではなく、音楽を通じて出会う友人への気持ちや、相手の文化への興味といった、日常に近い感覚でした。そこには次のような視点が込められていると考えられます。
- 国家間の議論とは別に、人と人のレベルで信頼を築いていくこと
- 相手の文化を尊重し、違いを面白さとして受けとめること
- 共に歌う経験を通じて、「対立する相手」ではなく「共に舞台をつくる仲間」として相手を見ること
こうした視点は、中国・米国という大国どうしの関係を、別の角度から捉え直すきっかけにもなります。政治や経済のニュースだけでは見えにくい、若い世代の素朴な希望や好奇心が、合唱という形で表現されているからです。
日本の私たちがこの合唱祭から学べること
日本からこの中国・米国ユース合唱祭を眺めると、いくつかの示唆が見えてきます。
- 対話の「順番」を考える:まず相手の話を聞き、自分の思いを伝え、そのうえで共通の活動を行うという流れは、職場や学校、オンラインコミュニティでも応用できます。
- 文化を「競う」のではなく「重ねる」:どちらが優れているかではなく、違う文化が重なり合うことで、新しい表現や視点が生まれます。
- 若者の声に耳を傾ける:国際関係をめぐる議論は大人中心になりがちですが、未来を担う世代の感覚を知ることは、社会全体の選択を考えるうえでも重要です。
日本でも、日常レベルの国際交流や文化イベントが増えています。合唱や音楽に限らず、オンラインでの共同プロジェクトや留学、短期の交流プログラムなど、参加の形はさまざまです。今回の合唱祭のように、「声を合わせる前に、まずことばを交わす」という姿勢は、日本と他の国・地域との関わりを考えるうえでもヒントになりそうです。
SNSで共有したくなる3つのポイント
- 2025年の中国・米国ユース合唱祭は、開会式で学生代表が音楽と友情、文化のつながりについてスピーチしたことが印象的でした。
- 言葉と音楽という二つの「ハーモニー」が、国境を越えた共感を生み出すヒントを示しています。
- 日本の私たちにとっても、国際ニュースを「対立」だけでなく「共演」の視点から見るきっかけになります。
ことばと歌声の両方を大切にするこの合唱祭は、2025年の今を生きる若い世代が、世界とのつながりをどう描こうとしているのかを映し出す一つの鏡と言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








