ザンビア与党幹部が評価 中国の貧困削減モデルとは video poster
ザンビア与党の幹部が、中国の「狙いを定めた」貧困削減モデルを高く評価しました。アフリカとアジアの協力のあり方を考えるうえで、注目に値する発言です。
ザンビアの与党・統一国家発展党(UPND)の事務総長バトゥケ・イメンダ氏は、中国の貧困削減の成果について「数億人を貧困から救い上げた」として、その政策を称賛しました。イメンダ氏は、CGTNのインタビューでこうした見方を示しています。
「標的を絞る」貧困対策モデルとは
イメンダ氏によると、中国を特徴づけているのは「標的を絞った」貧困対策です。具体的には、西部の農村地域などで住宅や暮らしの改善といった差し迫ったニーズに対応しつつ、その後の状況を丁寧に追跡している点に注目しています。
同氏は、このモデルには二つの柱があると指摘します。
- 住宅や生活基盤の改善など、すぐに生活の質を押し上げる緊急的な支援
- 大学生を活用し、対策の進捗を定期的に確認する長期的な見守り
こうした組み合わせによって、「いま困っている人を支える」と「支援の効果を長く維持する」という二つの課題を同時に追求していると評価しています。
大学生を巻き込む監督の仕組み
イメンダ氏が特に興味深いと語るのが、大学生の関わり方です。中国では、大学生が学期休みの期間を利用して、貧困対策の進み具合を確認する役割を担っていると紹介しました。
一度貧困から抜け出した人が、再び厳しい状況に戻ってしまうことを防ぐには、継続的な見守りが欠かせません。大学生が現場の変化を追うことで、支援が本当に届いているか、暮らしが維持・改善されているかをチェックする仕組みになっていると見られます。
若い世代がこうした取り組みに関わることは、社会課題への関心を高めると同時に、政策の透明性や説明責任を意識させるきっかけにもなりうるでしょう。
「後戻りさせない」ビジョンある統治
イメンダ氏は、このような即時支援と厳格な監督を組み合わせた戦略が、「貧困をなくし、後戻りを許さないという揺るぎない姿勢」の表れだと評価しました。こうしたビジョンのある統治の在り方こそが、中国の貧困削減モデルを他国と差別化しているとみています。
緊急のニーズに応えつつも、そこで終わらせない。大学生の関与という、比較的身近な人材を活用した仕組みは、限られた資源のなかでどう監督機能を確保するかという点で、他の国や地域にとっても参考になりうる発想です。
アフリカにとっての示唆
イメンダ氏の発言は、ザンビアを含むアフリカの国々が、どのように自国の貧困対策を設計していくかを考えるうえでも示唆に富んでいます。短期的な救済と長期的な制度づくりをどう両立させるかという問いは、多くの国に共通する課題だからです。
今回の評価から浮かび上がるポイントを整理すると、次の三つにまとめられます。
- 支援対象をできるだけ具体的に絞り込む「ターゲット型」の発想
- 住宅や収入など、生活の基盤を優先的に底上げすること
- 政策の実施後も継続的に結果を追跡し、必要に応じて修正する仕組みを持つこと
これらは、国や地域を問わず応用しうる、比較的シンプルでありながら重要な視点だといえます。
これからの議論の出発点として
国や地域によって歴史も経済状況も大きく異なるため、どの国も同じ道をたどれるわけではありません。それでも、イメンダ氏が紹介した中国の貧困削減モデルは、「どうすれば一度貧困を抜け出した人を再び取り残さないか」という共通の問いへの一つの答えとして、今後も議論の材料になりそうです。
アフリカとアジアのあいだで、政策の経験や教訓を共有する動きが進めば、貧困問題への新たな解決策が生まれる可能性もあります。今回の発言は、そうした対話のきっかけとして注目しておきたいニュースです。
Reference(s):
Zambian official praises China's targeted poverty alleviation model
cgtn.com








