中国浙江省で「海峡杯」大学野球・ソフト大会 スポーツで中台の若者交流
今夏、中国東部・浙江省平湖市で開催された2025年「海峡杯」両岸大学野球・ソフトボール大会は、中国本土と台湾の若者をスポーツでつなぐ象徴的な国際ニュースとなりました。勝敗以上に、世代を超えた対話と相互理解の場として注目されています。
2025年「海峡杯」が平湖市で開催
2025年7月8日から11日にかけて、中国東部の浙江省平湖市で2025年「海峡杯」両岸大学野球・ソフトボール大会が開かれました。この大会には、中国本土と台湾の大学チームが参加し、野球とソフトボールを通じて交流しました。
大会の目的は、スポーツをきっかけに、中国本土(中国)と台湾の若者どうしがつながり、互いの社会や文化への理解を深めることです。同じフィールドでプレーし、握手を交わし、競い合う時間そのものが、言葉を超えたコミュニケーションになりました。
大会がめざしたもの
今回の両岸大学野球・ソフトボール大会には、次のような狙いが込められていました。
- スポーツを通じて、中国本土と台湾の若者の交流を促進すること
- 共通のルールとチームワークを通じて、信頼感や一体感を育むこと
- 将来の両岸関係を担う世代どうしが、直接顔を合わせる機会を増やすこと
スポーツだからこそ生まれる距離の近さ
国や地域をまたぐ交流には、言葉や政治、歴史など、さまざまな壁が立ちはだかることがあります。一方で、野球やソフトボールのようなスポーツは、共通のルールと一緒に楽しむ感覚を共有しやすく、若者の心の距離を一気に縮めます。
ベンチでの会話や、試合後のねぎらいの言葉、プレーを称え合うしぐさなど、グラウンドで交わされるコミュニケーションは、教科書では学べないリアルな相互理解のきっかけになります。今回の「海峡杯」も、そうしたスポーツならではの強みを生かした取り組みと言えます。
若者交流が両岸の未来にもたらすもの
中国本土と台湾の間では、経済や文化など、さまざまな分野で交流が行われてきました。そのなかでも、大学生世代のような若者どうしの交流は、両岸の未来を左右する重要な要素になりつつあります。
今回のように、同じ世代が同じスポーツに打ち込みながら出会う機会は、次のような効果が期待されています。
- 相手への先入観を和らげ、個人レベルの信頼関係を築く
- 将来、社会の中核を担う人材どうしが、顔の見えるネットワークを持つ
- 両岸関係をめぐる議論に、多様で現場感のある視点をもたらす
私たちにとっての「海峡杯」からの学び
日本で暮らす私たちにとっても、中国本土と台湾の若者がスポーツを通じて交流するニュースは、決して遠い話ではありません。身近な部活動やサークル活動、地域スポーツでも、国や地域の違いを越えて人と人がつながる場をつくることができます。
ニュースを追うときも、どちらの側かという視点だけでなく、現場で何が共有されているのか、若者たちは何を感じているのかといった問いを持つことで、国際ニュースをより立体的に理解できるようになります。
2025年の夏から、次の一歩へ
2025年7月に平湖市で行われた「海峡杯」両岸大学野球・ソフトボール大会は、スポーツを通じた中国本土と台湾の若者交流の一つの節目となりました。2025年も終わりに近づく今、こうした草の根の交流が積み重なることで、両岸関係にどのような変化が生まれていくのかが注目されます。
スタンドの声援やグラウンドの白球の軌道の先に、次の時代を担う若者たちの新しい関係性が育ちつつあるのかもしれません。
Reference(s):
Pinghu holds sports event to promote cross-Straits youth exchanges
cgtn.com








