深圳発、中国スマートシティが加速 世界初ロボット6Sショップ構想
中国南部の広東省・深圳(シンセン)で、ドローン配達や自動運転バス、ホテルの配膳ロボットなど、スマートシティのサービスが急速に生活に溶け込んでいます。こうした動きは、中国全体のスマートシティ戦略の加速を象徴する事例といえます。
ドローンが10分で到着 日常化するスマートサービス
深圳では、飲食の注文から約10分でドローンが料理を届けるサービスが展開されています。人が運転しなくてもよい自動運転バスが決められたルートを走り、ホテルではロボットが客室まで食事を運びます。
これらのサービスは、単なる未来の実験ではなく、すでに市民や訪問客の日常の一部になりつつあります。スマートシティの技術が、移動や飲食、宿泊といった身近な体験に直結している点が特徴です。
世界初をめざすロボット6Sショップ
深圳では、ロボットの販売からメンテナンス、アップグレードまでをワンストップで提供するロボット6Sショップを、2025年7月末までに開業する計画が示されています。実現すれば、世界初のロボット6Sショップとして位置づけられます。
この施設では、家庭用やサービス用などさまざまな種類のロボットが並び、購入後の保守や機能更新まで一体的にサポートすることが想定されています。スマートシティのインフラとしてロボットを広く普及させるうえで、重要な拠点となりそうです。
ロボット劇場とロボット街区の試み
深圳はさらに、ロボットが主役になるロボット劇場やロボット街区の試験的な整備も進める計画です。市民や観光客がロボットと直接ふれあい、その可能性を体験できる場づくりをめざしています。
深圳龍崗区の人工知能(ロボット)行政機関の責任者である趙冰冰(ジャオ・ビンビン)氏によると、このロボット街区では、訪れた人がロボットによるマッサージや艾灸(がいきゅう)と呼ばれる温熱療法、ロボットが焼き上げる煎餅(クレープの一種)やバーベキュー、ロボットが運営する薬局など、さまざまなサービスを体験できる構想が語られています。
中国のスマートシティ加速をどう捉えるか
深圳で進むロボットやドローンの活用は、中国各地で広がるスマートシティづくりの一つの方向性を示しています。生活に密着したサービスから導入を進めることで、技術が市民の利便性と直結しやすくなるからです。
一方で、ロボットが日常の多くの場面に入り込む社会では、働き方や都市空間の設計、人と機械の役割分担をどう考えるかといった新しい問いも生まれます。深圳発の取り組みは、こうした問いを具体的な現場で検証していく実験都市ともいえる存在になりつつあります。
スマートシティやロボット技術の動向は、アジアや世界の都市にとっても無関係ではありません。中国の都市で起きている変化を丁寧に追うことは、日本を含む他の国や地域が自らの都市の未来を考えるヒントにもなりそうです。
Reference(s):
From Shenzhen to the nation, China accelerates smart city development
cgtn.com








