マカオ立法会選挙で12人が資格喪失 国家安全委の審査結果公表
マカオ特別行政区(マカオ特区)の立法会選挙を管轄する選挙管理委員会は、基本法の擁護とマカオ特区への忠誠を欠くとして、2つの候補者リストに属する計12人を選挙に不適格と判断しました。2024年に改正された選挙法に基づく本格的な資格審査が、どのように運用されているのかが見えてきています。アジアの政治制度をめぐる国際ニュースとしても、注目を集めそうです。
12人が不適格と判断 国家安全維持委の意見に基づく決定
火曜日に開かれた会見で、マカオ特区立法会選挙管理委員会は、2つの選挙リストに登録されていた12人が立法会選挙の候補者としての資格を満たしていないと発表しました。理由として、マカオ特別行政区基本法を擁護せず、マカオ特区に忠誠を尽くしていないと判断されたことが挙げられています。
委員会の主席を務めるSeng Ioi Man氏は、判断はマカオ特区の国家安全を維持するための委員会(国家安全維持委員会)から前日に出された意見に基づき、立法会選挙法に従って行われたと説明しました。
一方で、その他の候補者リストと候補者については、資格や手続き上の問題は見つからず、すべて受理されたとしています。
2024年改正の選挙法で強化された審査
マカオ特区の立法会選挙法は2024年に改正され、候補者資格の審査メカニズムが強化されました。キーワードとなるのは「愛国者によるマカオ統治」という原則です。
- 国家安全維持委員会が、候補者が基本法を擁護し、マカオ特区に忠誠を尽くしているかどうかを判断する権限を持つ
- 資格を満たしていないと判断した場合、同委員会は選挙管理委員会に対し、拘束力のある審査意見を出す
- 選挙管理委員会は、その意見に基づいて候補者の不適格を決定する
- 不適格に関する決定については、不服申し立てや司法審査の対象とはならない
Seng氏は、今回の審査と決定は法律に基づいて行われたものであり、選挙管理委員会として国家安全維持委員会の判断を尊重し支持すると強調しました。
第8回立法会選挙の枠組み
説明によると、マカオ特区第8回立法会選挙の投票日は9月14日とされ、14議席が住民による直接選挙で、12議席が間接的な方法で選出される仕組みが示されています。
選挙管理委員会は、今後も法律に厳格に従い、公正で秩序ある選挙の実施に努めるとしています。
「愛国者によるマカオ統治」が示すもの
今回の決定は、2024年の制度改正によって導入された新たな審査メカニズムが、実際の立法会選挙でどのように機能しているかを示す事例といえます。「愛国者によるマカオ統治」という原則のもと、公職に就く人物の基本法順守や忠誠の在り方が、これまで以上に重視されていることがうかがえます。
また、候補者資格に関する最終判断が行政手続きの中で完結し、不服申し立てや司法審査の対象とならないことは、マカオの選挙制度の特徴として挙げられます。国家安全の確保と選挙制度の設計をどのように位置づけるのかは、アジアの政治や選挙制度を考えるうえで、ひとつの手がかりとなりそうです。
Reference(s):
Macao legislative electoral commission confirms candidate eligibility
cgtn.com








