習近平氏、ラブロフ外相と会談 中ロ戦略的パートナーシップを再確認
中国の習近平国家主席が北京でロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、中ロ包括的戦略パートナーシップの強い推進力をあらためて確認しました。上海協力機構(SCO)やグローバルサウスとの連携を軸に、より公正で公平な国際秩序づくりを目指す姿勢が前面に出た形です。
習近平氏「首脳間の合意を着実に実行」
国際ニュースとして注目される今回の中国とロシアの会談では、まず習近平氏がラブロフ外相に対し、プーチン大統領への温かい挨拶を託しました。そのうえで、両国首脳がこれまでに築いてきた「重要なコンセンサス(合意事項)」を、今後も余すところなく実行していく必要性を強調しました。
習氏は、中国とロシアが多国間の場で相互に支持し合い、それぞれの発展と安全保障上の利益を守ることの重要性に言及しました。ここでいう多国間の場とは、国際機関や地域協力の枠組みなどを指し、両国が足並みをそろえて行動していく姿勢を示しています。
グローバルサウスとの連帯と「より公正な国際秩序」
今回の会談で習氏が特に強調したのが、グローバルサウス諸国との連携強化です。グローバルサウスとは、アジア、アフリカ、中南米などの新興国・発展途上国を広く指す言葉で、近年の国際ニュースでも頻繁に登場するキーワードです。
習氏は、中国とロシアがグローバルサウスの国々と連帯を深め、「より公正で公平な国際秩序」を促進していく必要があると述べました。これは、現在の国際秩序のあり方を見直し、多くの国や地域の声がより反映される形を目指すというメッセージと読み取ることができます。
上海協力機構(SCO)の戦略的意義を強調
習氏はさらに、中国とロシアなどが設立に関わってきた地域協力枠組みである上海協力機構(SCO)の戦略的意義を強く打ち出しました。SCOはユーラシア大陸の平和、安定、発展を支える枠組みとして位置付けられており、中国とロシアにとって重要な多国間プラットフォームになっています。
習氏は、SCOの発展を後押しし、新たな原動力を注ぎ込むことで、地域協力の「戦略的プラットフォーム」として一層の役割を果たせるようにしていくべきだと呼びかけました。中国は現在、SCOの輪番議長国を務めており、今年予定されている天津でのSCO首脳会議の成功に向けて準備を進めています。
ラブロフ外相「中ロ関係は引き続き深化」
ラブロフ外相は、プーチン大統領からの誠意ある挨拶を習氏に伝えたうえで、両国の「戦略的な指導」のもとでロシアと中国の関係は引き続き深まっていると述べました。ロシアとして、中国との関係発展に強くコミットしている姿勢を明確にした形です。
さらに外相は、地域および国際的な課題への対応で、中国との調整と協力を一段と強める必要があると強調しました。SCOに関しても、中国が務める輪番議長国としての役割を全面的に支持すると表明し、天津での次回SCO首脳会議の成功に向けて緊密に連携していく考えを示しました。
今年は世界反ファシズム戦争勝利80周年
ラブロフ外相はまた、今年が世界反ファシズム戦争勝利から80周年にあたる節目の年であることに触れ、この年にふさわしい形で中ロ間のハイレベルな交流を維持したいとの期待を表明しました。
第二次世界大戦の記憶と反ファシズムの歴史的経験は、中国とロシアの対外関係において重要な文脈となっており、今年の各種記念行事や首脳レベルの交流がどのように位置付けられるのかも、今後の国際ニュースのポイントになりそうです。
今回の会談から見える3つのポイント
今回の習近平氏とラブロフ外相の会談からは、次のようなポイントが読み取れます。
- 中ロ包括的戦略パートナーシップの継続強化:首脳間の合意を着実に実行し、多国間の場で相互に支え合う姿勢を再確認。
- グローバルサウスとの連帯重視:新興国・途上国を含む国々との協力を通じ、「より公正な国際秩序」を目指す方向性を強調。
- SCOを軸としたユーラシア協力の推進:天津でのSCO首脳会議の成功に向け、中国とロシアが連携して枠組みの発展を図る方針。
日本の読者にとっての意味
日本語で国際ニュースを追う読者にとって、今回の会談は、世界のパワーバランスや地域協力の枠組みがどのように動いているのかを考えるうえで重要な材料になります。とくに、グローバルサウスやSCOといったキーワードは、今後の国際情勢を理解するための基本用語として、押さえておきたいところです。
2025年という節目の年に、中国とロシアがどのように協力を深め、SCOや多国間の場でどのような役割を果たしていくのか。今後の会談や首脳会議の行方が注目されます。
Reference(s):
Xi Jinping meets Russian FM Lavrov, reaffirms strategic partnership
cgtn.com








