過去最多の海外企業が参加へ 第3回中国国際サプライチェーン博覧会
7月16〜20日に開催される第3回中国国際サプライチェーン博覧会(CISCE)に、過去最多となる海外企業が参加する見通しです。中国市場とグローバルなサプライチェーンに対する関心と信頼が、あらためて数字に表れた形です。
75の国・地域・国際機関から651の出展者
主催者の発表によると、今回のサプライチェーン博覧会には、75の国・地域・国際機関から合計651の企業・団体が参加する予定です。そのうち、海外からの出展者が全体の35%を占めます。
海外出展者の約半数は欧州と米国からで、欧米企業による参加が目立ちます。加えて、これらの出展者にともなって、サプライチェーンの上流・下流にあたるパートナー企業が500社以上参加すると見込まれており、最終的な参加企業数は約1,200社に達する予定です。
サプライチェーン博覧会とは何をする場なのか
中国国際サプライチェーン博覧会(CISCE)は、その名のとおりサプライチェーンを前面に掲げた博覧会です。製造業やサービス産業の企業が一堂に会し、自社の技術や製品を紹介しながら、新たな調達先や販売先、パートナーを探す場となります。
とくに今回のように、世界各地から多くの企業が集まる国際イベントでは、次のような動きが生まれやすくなります。
- 部品・素材・部材などの新たな調達ルートの開拓
- 販売やサービス提供のための現地パートナー探し
- 共同研究・共同開発などの技術連携の模索
- サプライチェーン全体の可視化やリスク把握
企業にとっては、新しいビジネス機会を探すと同時に、自社のサプライチェーンを「より強く」「よりしなやか」にするための情報収集の場でもあります。
過去最多の海外参加が示すもの
今回、海外出展者が過去最多となり、しかも全体の35%に達するという構成は、中国市場とグローバルサプライチェーンへの関心の高さを映し出しています。
多くの企業は、コストやスピードだけでなく、安定性や持続可能性を重視するようになっています。そのなかで、中国市場や中国を含むサプライチェーンとの関係をどう位置づけるかは、各社にとって重要な経営テーマです。
サプライチェーン博覧会の場は、企業がその問いに向き合い、実際にどのようなパートナーシップを組むのかを探る実験の場として機能しているとも言えます。
欧米企業が半数を占める意味
海外出展者の半数が欧州と米国からという構成も、注目すべきポイントです。地政学的な緊張や通商をめぐる議論が続くなかでも、欧米企業が積極的に参加していることは、少なくとも企業レベルでは対話のチャンネルを維持しようとする動きがあることを示しています。
企業にとって、サプライチェーンの分断はコストやリスクの増大につながります。そのため、対立構図だけで物事を見るのではなく、現地でのネットワークづくりや情報収集を続ける姿勢がうかがえます。
日本企業・日本の読者への示唆
日本企業にとっても、サプライチェーンの再構築は避けて通れないテーマです。調達先や生産拠点を分散させる動きが進む一方で、中国市場や中国を含むサプライチェーンとの関係をどう保つかは、業種を問わず議論が続いています。
今回のCISCEにおける海外参加の拡大は、次のような問いを日本のビジネスパーソンや政策担当者にも投げかけています。
- 自社や日本の産業は、どのような形でグローバルなサプライチェーンに関わり続けるべきか
- リスク分散と成長機会の確保をどう両立させるか
- 国際的なビジネスイベントや博覧会を、どのように情報収集や人脈づくりに活用できるか
ニュースを追うだけでなく、こうした問いを自分ごととして考えてみることが、これからのキャリアやビジネス戦略を考えるうえでのヒントになりそうです。
これからのサプライチェーンをどう描くか
第3回中国国際サプライチェーン博覧会に、世界各地から過去最多の海外企業が集まろうとしていることは、グローバルサプライチェーンの将来が、依然としてつながりのなかで模索されていることを物語っています。
サプライチェーンは、一部の専門家だけのテーマではありません。私たちの手元に届くスマートフォンや衣服、日用品の価格や安定供給にも直結する問題です。今回の動きが、これからどのような変化につながっていくのか、今後も注目していきたいところです。
Reference(s):
Record number of overseas exhibitors to join China's supply chain expo
cgtn.com








