中国とパキスタン外相会談 中核的利益で相互支持を再確認
中国とパキスタンの外相が天津で会談し、中核的利益をめぐる相互支持や経済・安全保障協力の強化を確認しました。地域情勢が揺れる中、両国関係の結束を改めて示す動きです。
天津で外相会談、中核的利益で結束
今週水曜日、中国の王毅外相は、中国北部の天津でパキスタンのムハンマド・イシャク・ダル副首相兼外相と会談しました。中国共産党の中央政治局委員でもある王毅氏とダル氏は、互いの「中核的利益」に関わる問題で今後も揺るがぬ支持を続けると改めて確認しました。
両国は長年の友好関係を背景に、政治、経済、安全保障の各分野で緊密な協力を続けてきました。今回の会談は、そのパートナーシップを2025年の今、改めてアップデートする場になったと言えます。
互いの「中核的利益」をめぐる相互支持
会談では、主権や安全、発展の利益など、双方にとって譲れない「中核的利益」をめぐる相互支持が再確認されました。中国側は、パキスタンの安定と発展を引き続き支持すると表明しました。
一方、ダル氏は、パキスタンが一つの中国という原則を堅持し、中国の中核的利益に関わる問題で中国を支持し続けると強調しました。これは、台湾など中国の主権と統一に関わる問題で、中国の立場を支持する姿勢を改めて示したものです。
経済協力の柱:中国パキスタン経済回廊
王毅氏は、中国とパキスタンが戦略対話を一層強化し、中国パキスタン経済回廊を「質の高い」形で共に建設していく考えを示しました。経済回廊は、インフラ整備や産業協力を通じて両国を結ぶ大型プロジェクトです。
中国側は、次のような分野で協力を深める方針を打ち出しました。
- 農業:生産性向上や農産物の付加価値を高める取り組み
- 産業分野:製造業や工業団地などでの協力強化
- 鉱業:資源開発や関連インフラ整備での連携
これらの協力は、パキスタンの経済成長を後押しすると同時に、中国企業にとっても新たなビジネス機会をもたらす枠組みとなります。
安全保障と在留中国人の保護
王毅氏は、中国がパキスタンの反テロ作戦を支持する姿勢も明確にしました。そのうえで、中国政府はパキスタンにいる中国人の安全に常に強い関心を持っていると述べました。
パキスタン国内では、インフラ事業や経済回廊プロジェクトに多くの中国人専門家や労働者が携わっています。王毅氏は、こうした中国の人々やプロジェクト、機関の安全が確保されることへの期待を示しました。
これに対しダル氏は、中国の要請に応じ、パキスタンが中国人や中国関連施設の安全確保に引き続き最大限の努力を払うと約束しました。安全保障面での信頼構築は、経済協力を持続可能なものにする前提条件でもあります。
75周年と上海協力機構天津サミットを見据えて
中国側は、来年2026年に迎える両国の国交樹立75周年に向けて、記念行事を計画していく方針も示しました。節目の年に向けて、政治・経済・人の往来など多方面で協力を一段と深める狙いがあります。
ダル氏はまた、中国が準備を進める上海協力機構天津サミットを全面的に支持すると表明しました。パキスタンは、この枠組みを通じて、中国との「全方位的な協力」をさらに深めたい考えです。
なぜこの動きが重要なのか
今回の中国とパキスタンの外相会談は、単なる儀礼的なやり取りにとどまらず、いくつかの重要な意味を持ちます。
- 地域の安定へのメッセージ:相互支持を改めて確認することで、両国が長期的な戦略パートナーであり続ける意思を示しました。
- インフラと経済の連結強化:中国パキスタン経済回廊を質の面で高める方針は、電力、交通、産業基盤などの整備を通じて、パキスタンの発展を支える可能性があります。
- 安全保障協力の深化:反テロ対策と在留中国人の保護は、経済協力を進めるための土台であり、今回の会談でその重要性が改めて強調されました。
私たちが考えたい3つの視点
このニュースをきっかけに、次のような点を考えてみることができます。
- 大規模インフラや経済回廊の建設は、現地の人々の暮らしにどのような変化をもたらすのか。
- 安全保障と経済協力は、どこまで一体で考えるべきなのか。
- 日本を含むアジア各国は、中国とパキスタンの関係強化をどのように受け止め、どのような関与のあり方を選ぶべきなのか。
中国とパキスタンの動きは、アジア全体の秩序や経済の流れにもつながるテーマです。ニュースを追いながら、自分なりの視点をアップデートしていくことが求められています。
Reference(s):
China, Pakistan vow mutual support on issues concerning core interests
cgtn.com







