中国本土を襲う記録的猛暑 2万件超の高温警報と広がる暑さ対策
中国本土の広い地域で記録的な熱波が続き、国家気象センターによる高温警報の発令件数はすでに2万件を超えました。各地で40度を超える猛暑となるなか、地方当局は休憩所の設置や勤務時間の調整など、さまざまな暑さ対策を急いでいます。
この記事のポイント
- 国家気象センターが高温のオレンジ警報を更新し、35度超の暑さが広範囲で継続
- 陝西・山西・新疆ウイグル・河南などで40度以上、赤色警報も発令
- 全国での高温警報は2万248件と、前年同期比で4割以上増加
- 休憩所の開設や勤務時間の調整など、各地で暑さ対策が進む
- 北から南へ順に気温は低下する見込みだが、中部では暑さが長引く可能性
中国本土を襲う持続的な熱波
国家気象センターは木曜日午前6時、高温に関するオレンジ警報を更新しました。予報によると、今後も複数の地域で日中の最高気温が35度を超え、一部では40度以上の暑さが続く見通しです。
陝西・山西で過去最高更新、赤色警報も
中国北西部の陝西省では火曜日、8つの観測所が過去最高となる気温を記録しました。省内の複数の地域では極端な高温に対し赤色警報が出され、西安、宝鶏、咸陽、渭南、漢中、安康などの都市で気温が40度を超えたとされています。省気象センターによると、木曜日以降は所により雨が降り、長く続いた熱波が一時的にやわらぐ可能性があります。
隣接する山西省でも暑さが一段と厳しくなっています。北中国の山西省気象センターは火曜日、高温警報を最高レベルの赤色に引き上げました。運城市では日中の気温が40度を超え、当局は路面への散水を強化するなどして路上の温度を下げようとしています。
市内には誰でも利用できる休憩所が設けられ、無料の飲料水と冷房が提供されています。予報では、省南部の最高気温は今後、42度を超える見込みです。
新疆ウイグル自治区と河南省でも厳しい暑さ
中国北西部、新疆ウイグル自治区の都市トルファンも、例年通り「火炉」の異名どおりの暑さに見舞われています。地元の気象センターはオレンジ警報を出し、水曜日から日曜日にかけて40度を超える高温が続き、最も暑い地点では45度を上回ると警告しました。
猛暑のなかでの交通の安全を確保するため、当局は警察のパトロールを増やし、住民向けに冷房の効いたクーリングステーションも設置しています。
中国中部、河南省の省都・鄭州市でも水曜日にオレンジ警報が出されました。健康への影響が懸念されることから、地元の部門は熱波下での勤務に関する規定を導入し、屋外で働く労働者については、最も暑い時間帯を避けて勤務時間をずらす措置をとっています。
高温警報は2万件超 前年同期比4割増
国家早期警報センターによると、水曜日の正午までに全国で発令された高温警報は合計2万248件に上り、前年の同じ時期と比べて4割以上増加しました。2017年以降の同時期の平均と比べても72パーセントの増加となっており、今年の熱波の規模と頻度の高さが浮き彫りになっています。
いつ涼しくなるのか 北から南へと和らぐ見通し
気象データによれば、木曜日以降は寒冷前線の通過と降雨の影響で、中国東部の地域を中心に高温がやわらぐとみられています。金曜日以降は、北から南へと順に最高気温が急速に下がる見通しです。
一方で、河南省や湖北省など中国中部の省では、寒気の主な進路が東寄りになるため、暑さの和らぎは限定的とみられています。この地域では引き続き、高温への警戒が必要になりそうです。
日本の私たちにとっての意味
今回、中国本土の各地でとられている対策は、猛暑が常態化するなかで都市や社会がどう備えるかを考える手がかりにもなります。無料の休憩所や給水所の設置、屋外労働者の勤務時間を調整する仕組み、交通安全を守るための巡回強化など、行政と住民が連携した動きが各地で広がっています。
日本でも夏場の気温上昇が大きなテーマとなるなか、他国の事例を遠い話として片付けるのではなく、自分たちの地域でどのような仕組みが必要かを考える材料として受け止めることができそうです。
Reference(s):
cgtn.com








