中国、対話通じた米国との相互理解強化を呼びかけ
中国外交部の郭家坤(かく・かこん)報道官は定例記者会見で、米国に対し、対話とコミュニケーションを通じて相互理解を深め、誤解を減らし、協力を強化するよう呼びかけました。米中の経済・貿易をめぐる国際ニュースとして、両国関係の安定化に向けたメッセージが改めて示された形です。
中国「対話とコミュニケーションで誤解を減らすべき」
郭家坤報道官は、中国と米国の関係について、対話とコミュニケーションの重要性を強調しました。中国としては、米国と協力しながら
- 相互理解を高めること
- 誤解や思い込みを減らすこと
- 協力関係を一段と強めること
を重視しているとしています。
発言は、米中の経済・貿易問題に関する質問に答える形で行われ、両国が対立ではなく対話を通じて関係を管理していくべきだという中国側の姿勢を改めて示す内容になっています。
関税をめぐる「一貫した、明確な立場」を再確認
今回の会見で郭報道官は、中国の関税問題に関する立場は「一貫しており、明確だ」と改めて強調しました。
具体的な詳細には踏み込みませんでしたが、中国側としては、これまで示してきた方針や原則を変えるものではない、というメッセージを米国と国際社会に向けて再確認した形です。国際ニュースとしても、関税や経済・貿易問題が引き続き米中関係の重要な争点であることがうかがえます。
首脳間の電話会談での「重要な共通認識」を実行へ
郭報道官はまた、両国首脳による電話会談で得られた「重要な共通認識」を実行に移す必要性を強調しました。中国側は、米国に対して次の点を呼びかけています。
- 両国首脳が電話会談で達成した共通認識を共に実行に移すこと
- 経済・貿易協議のメカニズムの役割を十分に発揮させること
ここで言う「経済・貿易協議メカニズム」とは、両国が定期的に経済や貿易に関する課題を話し合う枠組みを指します。郭報道官は、このメカニズムを活用することで、課題の管理や信頼醸成が進むとの考えを示しています。
「安定・健全・持続可能な」米中関係を目指して
会見の締めくくりとして郭報道官は、米国に対し、中国と共に「安定的で、健全で、持続可能な」二国間関係の発展を促進するよう呼びかけました。
この表現には、単に短期的な摩擦の回避ではなく、長期的な視点から関係を安定させたいという中国側の意図がにじみます。特に、経済・貿易分野での協力は、世界経済にも大きな影響を与えるため、国際社会からの関心も高いテーマです。
今回の発言から読み取れるポイント
今回の中国外交部の発言から、米中関係を考えるうえで押さえておきたいポイントを整理すると、次のようになります。
- 対話とコミュニケーションを重視し、対立の激化を避けたいという中国側の姿勢が改めて示された
- 関税問題については、これまでの中国の立場を維持しつつ、一貫性と明確さを強調している
- 両国首脳の電話会談で得られた共通認識を「実行に移す」ことが重視されている
- 経済・貿易協議メカニズムを通じて、実務レベルでの対話を積み上げていく方針が示されている
- 二国間関係を「安定・健全・持続可能」に発展させるという中長期的な目標が掲げられている
米中関係は、世界の安全保障や国際経済にも直結する大きなテーマです。今回のようなメッセージは、表現そのものは穏やかでも、今後の交渉や協議の方向性を占ううえで重要なシグナルとなります。
日本や世界にとっての意味合い
日本を含む多くの国と地域にとって、米中の経済・貿易関係は、自国経済やサプライチェーン(供給網)に直接影響を与えます。両国が対話を通じて誤解を減らし、協力を強めていく方向に進むのであれば、国際市場にとっても不確実性の低下につながる可能性があります。
一方で、関税や通商をめぐる議論は今後も続くとみられ、今回のような外交的なメッセージと、実際の政策がどのように結びついていくのかを注視していく必要があります。読者の皆さんにとっても、米中関係の発言一つひとつが、中長期の経済環境を考える手がかりとなっていきます。
対話と協力を強調する今回の中国のメッセージは、2025年の国際ニュースの流れの中で、米中関係の今後を考えるうえで押さえておきたい一コマと言えそうです。
Reference(s):
China urges U.S. to enhance mutual understanding through dialogue
cgtn.com








