上海で2025国際先進エアモビリティ博開幕 eVTOLと低空経済に注目
2025年、上海で先進空飛ぶクルマやドローンなど次世代の空の移動をテーマにした国際展示会「2025 International Advanced Air Mobility Expo」が開幕し、都市のモビリティと低空経済の行方に注目が集まっています。
6万平方メートルに約300社が集結
国際展示会である2025 International Advanced Air Mobility Expoは、上海で水曜日に開幕しました。会場の展示面積は約6万平方メートルに達し、出展者はおよそ300社、フォーラムや関連イベントは30件以上が組まれている大規模なイベントです。
主催者は、展示・フォーラム・コンテストを組み合わせながら、「産業」「エコシステム」「シナリオ」という三つのテーマにフォーカスし、先進的なエアモビリティ産業の将来像を描こうとしています。
世界初・国内初の機体が多数登場
会期中には、19以上の製品が世界初公開されるほか、25の製品が国内初披露となります。空飛ぶクルマから大型ドローン、関連エンジンまで、低空域を活用する多様な技術が姿を現します。
- 世界初とされる7座席・3トン級の多目的電動垂直離着陸機(eVTOL)
- 飛行自動車のプラットフォーム
- 大型固定翼ドローン
- 水素エネルギーを動力とする無人航空機(UAV)
- 航空用エンジンやレンジエクステンダー(航続距離延長装置)
- 電動駆動システムやeVTOL用フライトシミュレーター
これらの展示は、電動化・自動化・水素活用といった技術トレンドが、都市の空の移動や物流、観光などさまざまな用途に広がりつつあることを示しています。
国際フォーラムで未来の空の移動を議論
30を超えるイベントのなかでも、注目を集めるのが未来のエアモビリティに関する国際フォーラムです。各国や各地域の規制当局や先進企業が一堂に会し、新しい空の移動手段をどのようなルールとビジネスモデルで社会に実装していくか、最新の動向を議論します。
低空経済インフラ建設会議も開催され、低空域での飛行を支えるインフラ整備に関する枠組み調査レポートが公表される予定です。このレポートは、インフラ整備の方向性や制度設計のたたき台として、業界にとって実務的な指針となることが期待されています。
低空経済とは、おおむね地表からそれほど高くない低高度の空域を、物流・観光・点検・救急などの用途で経済的に活用していこうとする動きのことを指します。今回の会議は、その基盤づくりをめぐる国際的な議論の一端となりそうです。
上海の市民が楽しめる低空体験
展示会の期間中、上海の市民も低空モビリティを身近に感じられる各種イベントを楽しむことができます。低空経済をテーマにしたアクティビティのほか、黄浦江上空でのドローンライトショー、陸家嘴エリアでの低空観光フライト体験などが用意されています。
低空分野でのキャリアを目指す人に向けては、関連企業による採用イベントも行われ、求職者が直接担当者と話せる機会が設けられます。さらに、起業家やスタートアップに向けたプロジェクトのロードショーも予定されており、新しいビジネスパートナーや投資先を探す場として活用できそうです。
都市モビリティと低空経済のこれから
先進的なエアモビリティの展示から、規制やインフラを議論するフォーラム、市民向け体験イベントや採用・起業支援までを一体的に行う今回の展示会は、都市がどのように新しい空のインフラを取り込み、産業と日常生活を結びつけていくのかを考えるうえで示唆的です。
世界やアジアの大都市では、渋滞や環境負荷の課題を抱えるなかで、低空域を活用した新たな移動やサービスの可能性に関心が高まりつつあります。上海で開かれているこの動きは、日本の都市にとっても、どのようなルールづくりとインフラ整備、そして市民との対話が必要なのかを考えるきっかけになりそうです。
空の移動手段が現実味を帯びるなかで、私たちはどのような未来の都市を望むのか。今回の展示会は、その問いを改めて投げかけています。
Reference(s):
2025 International Advanced Air Mobility Expo opens in Shanghai
cgtn.com








