SCO諸国文明間対話2025が天津で開幕 デジタル文明と文化交流がテーマ
2025年の国際ニュースとして、上海協力機構(SCO)加盟国が文明間対話とデジタル協力をテーマに集まった「SCO諸国文明間対話2025」が、中国北部の天津市で水曜日に開幕しました。文化交流とデジタル文明を組み合わせ、共有未来のビジョンを打ち出した点が注目されています。
天津でSCO諸国の代表が一堂に
今回の「SCO諸国文明間対話2025」には、上海協力機構(SCO)の加盟国から300人以上の参加者が集まりました。会場となった中国北部の天津市では、相互理解を深め、文化交流を強化し、共有未来の構築をめざす取り組みが本格的にスタートしました。
フォーラムから書道展示まで、顔の見える交流
会期中は、さまざまな形式で文明間対話が展開されています。
- テーマ別のフォーラムや討論で、各国代表が自国の文明の特徴や経験を共有
- 文化遺産に触れる体験プログラムを通じて、歴史や伝統への理解を深める試み
- 書道展示などの文化イベントで、日常の感性に近いレベルで相互理解を促進
こうした取り組みを通じて、参加者たちはそれぞれの文明の豊かさを再確認するとともに、地域全体で人と人とのつながりを強めていく意思をあらためて示しました。
デジタル協力が支える共有未来のビジョン
今回の対話では、文明間対話に関する報告書も発表されました。この報告書は、SCO諸国のデジタル協力の実践を土台とし、デジタル分野で共有未来の共同体を築くためのビジョンと具体的な方向性を示しています。
報告書は、次のような点に焦点を当てています。
- 文明間対話を支える共通の理念と価値観
- これまでのデジタル協力の経験を踏まえた実務的な基盤
- 今後、デジタル共同体を構築していくための戦略的な道筋
デジタル技術を単なるツールとしてではなく、文明同士をつなぐ新しい橋として位置づけている点が特徴だと言えます。
デジタル文明と中国の現代化が交差する地点
報告書はまた、デジタル文明と中国の現代化の融合に焦点を当てています。SCO諸国が連携することで、より公正で包摂的で、持続可能な世界のデジタル発展の枠組みをどのように形づくるかが議論の中心に据えられました。
その中で、中国からの考え方とSCO諸国の知恵を組み合わせ、デジタル時代にふさわしい新しい人類文明のあり方を模索していく構想が打ち出されています。単なる技術競争ではなく、文明や価値観をどう調和させていくかという視点が強調されている点がポイントです。
2025年の国際ニュースとしての意味
文明間対話とデジタル協力を一体で語る今回の試みは、SCO諸国が地域の連携を文化面とデジタル面の両方から深めようとしている流れを象徴していると言えます。文化交流による信頼の土台づくりと、デジタル分野での具体的な協力という二つのレイヤーが重なることで、共有未来のビジョンに現実味が増していきます。
今後、SCO諸国がこのビジョンをどこまで共同プロジェクトや制度設計に結びつけていくのかは、国際社会にとっても注目すべき点です。デジタル文明をめぐるルールづくりや価値観の共有を、対立ではなく対話によって進めようとする動きの一つとして、継続的なフォローが求められます。
共催機関の役割
この「SCO諸国文明間対話2025」は、中国の国務院新聞弁公室、中国国際コミュニケーショングループ(CICG)、そしてSCO事務局が共催しました。政府機関と国際機関が連携して場を設けることで、政策レベルと市民レベルの両面から対話を深める基盤づくりが進められていることがうかがえます。
天津で始まった今回の文明間対話が、今後のSCO諸国の協力や、デジタル時代の国際秩序づくりにどのような影響を与えていくのか。引き続き追いかけていきたいテーマです。
Reference(s):
Inter-Civilizational Dialogue among SCO Countries 2025 opens
cgtn.com








