中国FAカップ準々決勝で北京国安がPK勝ち、準決勝進出
中国FAカップ準々決勝で北京国安がPK勝ち、準決勝進出
中国FAカップ準々決勝で北京国安が青島西海岸をPK戦の末に下し、国内カップ戦のベスト4進出を決めました。ここ2年続いた準々決勝敗退を乗り越えた一方で、青島西海岸はクラブ史上最高成績という節目の試合となりました。
試合概要:青島での死闘はPK戦決着に
火曜日に中国東部・山東省青島市で行われた中国FAカップ準々決勝で、北京国安と青島西海岸が対戦しました。試合は延長戦を含む120分で2-2となり、最終的にPK戦で北京国安が勝利し、準決勝進出を決めています。次戦では雲南玉昆とベスト4の座をかけて戦うことになります。
前半:エース負傷とポスト直撃のヒヤリとした場面
前半はスコアこそ動かなかったものの、両チームにとって波乱含みの展開でした。21分、北京国安は先発ストライカーが負傷し、ファビオ・アブレウ選手との交代を余儀なくされます。攻撃の軸を失いかねないアクシデントでしたが、チームは体勢を立て直しました。
その8分後には、張稀哲(チャン・シーチェ)選手のクロスが青島西海岸の守護神・李浩(リー・ハオ)選手の頭上を越えてゴール方向へ。ポストを直撃し、あと一歩で先制という場面でしたが、得点には至りません。前半は互いに守備が集中し、0-0で折り返しました。
後半:互いのミスを突き合う形で1-1に
後半立ち上がり、先に試合を動かしたのは北京国安でした。後半7分、青島西海岸のDF・何龍海(ホー・ロンハイ)選手のパスミスを、北京国安の王子銘(ワン・ズーミン)選手がペナルティエリア手前でインターセプト。そのままゴール前へ持ち込み、GK李浩選手との1対1を制して先制点を挙げます。
しかし、その10分後には北京国安がミスを突かれる番になります。青島西海岸の段劃宇(ドゥアン・リーユー)選手が左サイドから低いシュートを放つと、北京国安のGK侯森(ホウ・セン)選手は一度は触ったもののボールをキャッチしきれません。このこぼれ球にアジズ・ヤブク選手が素早く反応し、押し込んで同点ゴール。後半は互いに決定機をつくりながらも、その後はゴールが生まれず、1-1のまま90分が終了しました。
延長戦:115分の勝ち越しと、その直後の同点弾
延長戦に入っても、両チームは攻撃の手を緩めませんでした。均衡を破ったのは、延長後半も終盤に差し掛かった115分です。北京国安のミカエル・ンガデュ選手がロングパスを前線へ送ると、これを受けた曹永競(ツァオ・ヨンジン)選手がエリア内でディフェンダー2人をかわし、力強いシュートを叩き込んで2-1と勝ち越しました。
しかし、青島西海岸もすぐに反撃します。その2分後、左サイドのフリーキックから丁海峰(ディン・ハイフォン)選手がゴール前へクロスボールを供給。これにダビドソン選手が頭で合わせ、値千金の同点ゴール。試合は再び振り出しに戻り、そのままPK戦にもつれ込みました。
PK戦:最初の2本を止められた青島、西海岸と落ち着きを見せた北京国安
PK戦は青島西海岸が先攻でしたが、流れをつかんだのは北京国安でした。青島西海岸の1人目キッカー・ヤブク選手のシュートは、侯森選手にセーブされます。さらに2人目のマテウス・インジオ選手はクロスバーの上へ外してしまい、重い空気が漂いました。
一方の北京国安は、最初の4人がきっちりとPKを成功させます。対照的な成功率となったPK戦の末、北京国安が勝利を収め、ベスト4入りを決めました。
試合が示したもの:伝統クラブと新興クラブの現在地
北京国安:2年連続の壁を越えた一戦
北京国安は、2023年と2024年の中国FAカップでいずれも準々決勝敗退という結果に終わっていました。今季、同じステージでPK戦を制してベスト4に進んだことは、チームにとって精神的にも大きな一歩と言えます。
試合中には主力ストライカーの負傷交代という不運もありましたが、交代選手を含むチーム全体で戦い抜き、延長戦の終盤に再びリードを奪うなど、勝負強さも見せました。ミスから失点した一方で、相手のミスを逃さず得点につなげたことも、ノックアウト方式のカップ戦らしい攻防だったと言えるでしょう。
青島西海岸:クラブ史上最高成績から見える可能性
一方の青島西海岸にとっても、この試合は意味のある一戦でした。今季の中国FAカップでのベスト記録となる成績を収めたうえで、延長戦、さらにPK戦までもつれる激闘を演じました。
PK戦での失敗は結果として勝敗を分けましたが、90分+延長120分を通じて、伝統ある北京国安と互角に渡り合ったことは、クラブにとって大きな経験になります。カップ戦での善戦は、リーグ戦や今後の大会での自信にもつながりやすく、今後の成長が注目されます。
今後の注目ポイント
- 準決勝で対戦する雲南玉昆とのカードで、北京国安がどのような戦い方を見せるか
- この試合で負傷したストライカーの状態と、チーム全体のコンディションの立て直し
- PK戦を制した経験が、プレッシャーのかかる場面でのメンタル面にどう影響するか
ミスを突き、突かれ、PK戦までもつれ込んだ今回の試合は、カップ戦の怖さと面白さが凝縮された一戦でした。北京国安が勢いを持続できるのか、そして青島西海岸がこの経験をどう次につなげていくのか。中国サッカーに関心を持つファンにとって、今後の試合からも目が離せません。
Reference(s):
Beijing Guoan beat Qingdao West Coast for Chinese FA Cup semifinals
cgtn.com








