中国沿岸に8月の台風2〜3個予測 歴史的猛暑と豪雨リスクを振り返る
中国気象局(CMA)は今年夏、8月にかけて中国沿岸部に2〜3個の台風が上陸・接近するとの見通しを示し、洪水や高潮への警戒を呼びかけていました。本記事では、この国際ニュースを日本語で整理し、背景にある歴史的な猛暑や豪雨リスクを振り返ります。
8月に2〜3個の台風予測 中国沿岸で洪水・高潮リスク
中国の気象当局によると、今年8月の中国沿岸部には2〜3個の台風が上陸または接近する可能性があるとされていました。これにより、沿岸地域では洪水や高潮(台風による海面の上昇)のリスクが高まると警告されています。
国家気候センター副センター長の賈暁龍(Jia Xiaolong)氏は、記者会見で次のような見通しを示しました。
- 北部・東部・南部の広い範囲で、8月の降水量が平年を上回る可能性
- 一方で、南西部の四川省や重慶市では干ばつ傾向が続く見通し
- 中国東部・中部を中心に、高温の日が通常より多くなる可能性
賈氏は、こうした状況のもとで、洪水や土砂災害、熱波、台風の影響に対する警戒を強めるよう呼びかけました。また、エネルギー需要の増加に備えた準備の重要性も強調しています。
歴史的な猛暑 「今年の洪水期」は記録的な高温に
中国気象局によると、今年の洪水期の開始以降、中国では歴史的な熱波が観測されています。
3月15日から7月22日までの全国の平均気温は16.8度となり、観測史上2番目の高さを記録しました。この期間、中国の6つの省で過去に例のない高温が観測されたとされています。
具体的には、西北部の陝西省にある興平市や、中部の湖北省にある巴東県など、全国45か所の観測所で観測史上最高気温が更新されました。こうした記録的な熱波は、8月の台風シーズンと重なることで、災害リスクをさらに高める要因となります。
気象当局が強化する監視と早期警報
中国気象局の報道官である王雅偉(Wang Yawei)氏は、変わりやすい極端な天候に対応するため、予測と警報の精度向上に取り組んでいると説明しました。
同局は、次のような手法を組み合わせて、短時間の激しい雨や突風などの局地的な激しい気象の監視と早期警報の能力を高めているとしています。
- レーダーによる降水や雲の詳細な観測
- 気象衛星を用いた広域監視
- 人工知能(AI)を活用した、時間に敏感で高精度な予測
こうした取り組みによって、地方レベルでの迅速な避難判断や防災対応に役立つナウキャスティング(ごく短時間先の予測)や早期警報が強化されているとされています。
私たちが学べること 台風と猛暑にどう向き合うか
今年8月に向けて示された中国の台風予測と歴史的な猛暑は、台風と高温が同時に進行し、複合的なリスクとなりうる現実を改めて示しました。極端な気象が重なると、洪水や土砂災害に加え、熱中症や電力需給の逼迫といった影響が連鎖的に生じるおそれがあります。
台風や熱波といった気象リスクに備えるうえで、個人や地域レベルで意識しておきたいポイントとして、次のようなものが挙げられます。
- 気象当局や自治体が発表する警報・避難情報をこまめに確認する
- 自宅や職場周辺の洪水・土砂災害リスクをハザードマップなどで把握しておく
- 猛暑の日には、こまめな水分補給や室内の適切な冷房利用など、熱中症対策を徹底する
- 停電やライフラインの途絶に備え、飲料水や非常食など最低限の備蓄を用意しておく
中国気象局が示した台風や猛暑の予測と、監視・警報体制の強化は、極端な気象が例外ではなくなりつつある時代において、私たち一人ひとりが何に備えるべきかを考えるきっかけになります。
国際ニュースをフォローしつつ、自分の暮らす地域のリスクを具体的にイメージしておくことが、これからの気候の時代を生きるうえでの基礎になりそうです。
Reference(s):
Two to three typhoons expected to make landfall in China in August
cgtn.com








