中国がパキスタンのテロ対策を改めて支持 中国人の安全確保も強調
中国がパキスタンのテロ対策を改めて全面的に支持し、同国で活動する中国人や中国のプロジェクトの安全確保を重視する姿勢を示しました。北京で行われた両国高官の会談の内容と、その背景にある中国パキスタン関係の意味を整理します。
中国とパキスタンの北京会談:テロ対策と安全確保が焦点
中国共産党中央政治局委員で、党中央外事工作委員会弁公室主任を務める王毅氏は、木曜日に北京でパキスタン陸軍参謀長のアシム・ムニール氏と会談しました。この国際ニュースは、テロ対策と安全保障、地域の安定をめぐる両国の連携を示す動きです。
王毅氏は、パキスタンがあらゆる形態のテロと闘う取り組みを「断固として支持する」と強調しました。そのうえで、パキスタン軍が今後も、同国にいる中国人要員や中国のプロジェクト、中国関連機関の安全を確実に守る役割を果たすことへの期待を示しました。
会談では、両国が関心を共有する地域・国際情勢についても意見交換が行われたとされています。
「鉄の友情」と「オールウェザー戦略パートナー」
王毅氏は、中国とパキスタンの関係を「鉄の友」と「オールウェザー戦略的パートナー」と表現しました。困難な状況でも揺るがない信頼関係と、天候にたとえられるあらゆる局面での協力関係を強調した表現です。
あわせて、中国は隣国外交において一貫してパキスタンを優先していると述べ、二国間関係を次の段階に進める考えを示しました。具体的には、次のような点が挙げられます。
- 両国首脳がこれまでに達成してきた重要な合意を、協力して着実に実行していくこと
- 戦略的な協力をさらに深め、両国の人びとにもたらされる利益を拡大していくこと
- こうした協力を通じて、地域の平和と安定に貢献していくこと
パキスタン軍への信頼と対テロ協力の約束
王毅氏は、最近元帥に任命されたムニール陸軍参謀長に祝意を伝えました。そのうえで、パキスタン軍を「国家利益の揺るぎない守護者」であり、中国とパキスタンの友好関係を支える「強固な柱」だと評価し、今後も二国間関係の発展に重要な役割を果たすと期待を示しました。
これに対しムニール氏は、中国をパキスタンの「鉄の兄弟」と呼び、中国との友好協力を強化することはパキスタン社会で広く支持されていると述べました。また、中国が長年にわたりパキスタンの経済と社会の発展を支えてきたことに謝意を示しました。
パキスタン軍としては、次のような姿勢を明確にしています。
- パキスタンで活動する中国人や中国企業、中国のプロジェクトの安全を守るため、必要なあらゆる措置を取り続ける
- 中国との対テロ協力を積極的に強化し、テロの脅威に共同で対応していく
地域の平和と安定に向けた中国パキスタン協力の行方
2025年現在、テロ対策と重要なプロジェクトの安全確保は、中国とパキスタンの双方にとって大きな課題となっています。今回の北京での会談は、軍・安全保障面での信頼関係を土台に、両国がこうした課題にどう向き合っていくのかを示す場となりました。
今後の注目ポイントとしては、次のような点が挙げられます。
- 対テロ協力がどのような形で具体化され、どこまで実効性を高められるか
- パキスタン国内での中国人や中国プロジェクトの安全対策が、どの程度まで強化されていくか
- 両国の戦略的協力が、地域の平和と安定づくりにどのように寄与していくか
日本を含むアジアの読者にとっても、中国とパキスタンの関係強化は、地域秩序や安全保障の行方を考えるうえで見過ごせないテーマです。今回の国際ニュースをきっかけに、対テロ協力と地域の安定をめぐる動きを長い視点で追いかけていく必要がありそうです。
Reference(s):
China supports Pakistan's efforts to combat all forms of terrorism
cgtn.com








