マングローブを守るブルーカーボンの盾 国際デーから考える海の未来
7月26日は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が定めた「マングローブ生態系保全の国際デー」です。2025年の今、気候変動と海面上昇が現実味を増す中で、マングローブとブルーカーボンの役割が国際ニュースとしてあらためて注目されています。
7月26日は「マングローブ生態系保全の国際デー」
マングローブ生態系保全の国際デーは、マングローブの大切さを世界に呼びかけ、持続可能な保全と管理を促すための記念日です。ユネスコが中心となり、各国の研究者や市民社会とともに、啓発イベントや学習プログラムが行われています。
2025年7月26日も、マングローブの現状や保全の取り組みを共有するオンラインイベントやキャンペーンが世界各地で展開されました。私たちがスマートフォンで目にする国際ニュースの裏側では、現地の人びとや専門家が、静かにしかし粘り強くマングローブを守り続けています。
なぜマングローブが「ブルーカーボンの盾」なのか
マングローブは、熱帯・亜熱帯の沿岸に生える木々からなる独特の森です。この森は、海と陸の境界に立つ「ブルーカーボンの盾」として、複数の役割を担っています。
- 気候変動の緩和:マングローブは、根や土壌に大量の炭素を蓄えることで、二酸化炭素を長期的に隔離する「ブルーカーボン」の重要な貯蔵庫です。
- 防災と減災:台風や高潮の波を和らげ、沿岸の浸食を防ぐ自然の防波堤として機能します。
- 豊かな生態系:魚やカニ、鳥など多くの生き物のすみかや「ゆりかご」となり、地域の漁業や暮らしも支えています。
こうした働きから、マングローブを守ることは、単に一本の木を守るのではなく、「海と気候を守る青い盾」を強化することだといえます。
沿岸で進む変化と、私たちへの問い
一方で、世界の多くの沿岸では、開発や汚染、気候変動の影響などにより、マングローブの環境が厳しさを増していると指摘されています。海に面した都市が拡大し、短期的な経済利益が優先されるとき、マングローブはしばしば「使われていない土地」と見なされがちです。
しかし、「今この場所で何を優先するのか」という判断は、数十年後の海岸線や地域社会の安全にもつながります。国際デーは、沿岸に住んでいない私たちにも、「海の変化と自分の暮らしはどうつながっているのか」を考えるきっかけを投げかけています。
マングローブとブルーカーボンのために、私たちができること
遠く離れた海沿いの森の話に聞こえるかもしれませんが、都市に暮らす私たちにもできることがあります。
- 知る:マングローブやブルーカーボンに関するニュースや解説を継続的にフォローし、基礎知識をアップデートする。
- 話す・シェアする:SNSで印象に残った記事やデータを共有し、家族や同僚との会話のきっかけにする。
- 選ぶ:日常の消費や投資の場面で、環境への負荷に配慮した選択を心がける。これは間接的に沿岸の開発圧力を和らげることにもつながります。
問題のスケールは地球規模ですが、国際ニュースを日本語で読み、自分の言葉で語り直すことも、マングローブを守る長い連鎖の一部です。
国際ニュースを自分ごとに
マングローブ生態系保全の国際デーは、1日限りのイベントではなく、「海と気候をどう守るか」という問いを一年中投げかけ続ける日でもあります。2025年の年末を迎える今、今年の7月26日を起点に、私たち自身の行動や価値観がどこまで変わったのか、一度振り返ってみるタイミングかもしれません。
青い海を守る「ブルーカーボンの盾」を強くするかどうかは、沿岸に暮らす人びとだけでなく、世界中のひとり一人の選択にもかかっています。
Reference(s):
cgtn.com








