世界初ロボット6Sストアが深圳に開業 街ごと未来の実験場に video poster
中国本土南部の都市・深圳で、世界初とされるロボット6Sストアが2025年7月28日にオープンし、街全体をロボットの実験場とするロボット地区づくりが加速しています。
ロボット地区で見えてきた未来の街
深圳では現在、ロボットを前提とした街づくりが進められており、清掃ロボットが道路を走り、四足歩行ロボットが巡回し、ドローンがコーヒーを届けるといった風景が現実になりつつあります。これはSF映画のワンシーンではなく、建設が進むロボット地区の日常の一端です。
こうしたロボット地区は、単に最新ガジェットを集めたショーケースではなく、ロボット技術を実際の都市空間に組み込んだ場合に何が起きるのかを検証する場としても位置づけられています。
- 歩道や広場を自動で清掃するロボット
- 四足歩行で巡回する警備ロボット
- コーヒーをはじめとする飲み物を届ける配達ドローン
こうした多様なロボットが同じエリアで運用されることで、人とロボットがどのように共存できるのかという実験が、日常生活の中で進んでいます。
世界初のロボット6Sストアとは
深圳に開業したロボット6Sストアは、ロボットのライフサイクル全体を支える拠点として設計されています。単にロボットを販売するだけでなく、導入前から運用、保守、そして入れ替えまで、一連のプロセスをサポートすることを目指しています。
店舗では、さまざまな用途のロボットについて、導入時の相談や選定から、購入後の点検・修理・ソフトウェアのアップデート、さらに不要になった際の入れ替えまでを含む、フルライフサイクルのサービスを提供するとされています。
4Sから6Sへ カスタマイズとリースが鍵
深圳竜崗区人工知能(ロボット)管理局のディレクターであるZhao Bingbing氏は、この拠点について、従来の4Sストアを超える存在だと説明しています。4Sストアの枠組みに、さらに二つの機能を加えたことが、ロボット6Sストアの特徴です。
その追加された二つの要素が、カスタマイズとリースです。
- 利用者のニーズに合わせて仕様や機能を調整するカスタマイズ
- 購入だけでなく、一定期間借りて利用できるリース
これにより、企業や個人は高価なロボットをいきなり購入するのではなく、まずはリースで試し、必要に応じて機能をカスタマイズして本格導入するといった柔軟な選択がしやすくなります。ロボット導入のハードルを下げる仕組みとしても注目されます。
人とロボットの共存に向けた都市の実験場
ロボット地区の街並みでは、清掃ロボットや巡回用の四足歩行ロボット、コーヒーを運ぶドローンなどが、徐々に日常の風景の一部になりつつあります。人びとは、それらのロボットを特別な存在ではなく、インフラやサービスの一部として受け止め始めています。
ロボット6Sストアは、こうした変化を支えるインフラともいえる存在です。市民や企業がロボットに触れ、試し、導入し、長く使い続けるための窓口を一つに集約することで、ロボット技術の社会実装を加速させる効果が期待されます。
同時に、ロボットが街に広がることで、安全性の確保やデータ利用のルール作りなど、新たな課題も浮かび上がります。深圳のロボット地区は、その課題と向き合いながら、実際に運用しつつ調整していく実験の場にもなっています。
日本と世界への示唆
中国本土の深圳が進めるロボット地区とロボット6Sストアの取り組みは、国際ニュースとしても関心を集めています。人手不足や高齢化が進む日本にとっても、ロボットと共に暮らす都市づくりは避けて通れないテーマです。
今後、日本やアジアの他の都市でも、ロボット導入を支える専門店やサービス網が整備されていく可能性があります。その際、深圳のロボット6Sストアは、ロボットの導入から運用、入れ替えまでを一体的に支えるモデルとして、一つの参照例になるかもしれません。
清掃ロボットが街を走り、ドローンがコーヒーを届ける日常を、自分の生活に重ねてみると、都市とテクノロジーの関係を考え直すきっかけになります。深圳発のロボット地区は、私たちに、人とロボットがどのような距離感で共存していくのかという問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








