北京・密雲区で豪雨 3,000人超が避難、交通網に影響【国際ニュース】
中国の首都・北京の郊外、密雲区で局地的な豪雨が発生し、3,000人を超える住民が避難しました。首都圏の交通にも影響が出ており、当局は最大級の警戒体制を敷いています。
密雲区で赤色警報、3,065人を安全な場所へ
北京郊外の密雲区では、現地時間の土曜日午後9時6分、区の気象台が大雨に対する最高レベルの赤色警報を発表しました。これは中国本土の4段階の気象警報で最も高いレベルにあたります。
土曜日正午から日曜日午前2時までの間に、密雲区全体の平均降水量は73.5ミリに達し、黄土梁観測所では最大315.3ミリという非常に激しい雨が観測されました。
密雲区の防汛・抗旱(洪水・干ばつ対策)本部は、最も高いレベルのⅠ級防汛緊急対応を発動し、救援や避難の体制を強化しました。日曜日午前5時までに、区内149の村で合計3,065人の住民が安全な場所へ避難しており、すべての被災地域との連絡も確保されています。これまでのところ、死者は報告されていませんが、避難と救助活動は現在も続いています。
豪雨の影響で、密雲区内の主要道路12本が一時通行止めとなりましたが、このうち7本はすでに再開されています。
北京市全体でバス・鉄道・水上交通に影響
今回の豪雨は、密雲区だけでなく、北京の広い範囲の交通にも影響を及ぼしています。北京市交通委員会によると、主に郊外部を走るバス路線88系統で、運行見合わせ、区間短縮、迂回運転などの緊急的な運行変更が行われました。
さらに、3本の鉄道路線で列車の運行が停止したほか、密雲区、懐柔区、延慶区では水上交通も運休となり、観光船や渡し船はすべて運航を見合わせています。
時間雨量30ミリ超も 山間部で二次災害の懸念
北京市気象台の主任予報官である張林娜氏は、日曜日午後から月曜日の朝にかけて、北京市の多くの地域で1時間あたり30ミリを超える雨が見込まれると説明しました。
特に、延慶区、懐柔区、密雲区、平谷区などの一部地区では、1時間あたり50ミリを超える非常に激しい雨となる可能性があるほか、場所によっては総雨量が100ミリを上回るおそれも指摘されています。
こうした極端な降雨により、山間部や山のふもとでは鉄砲水や土石流、地滑りなどの二次災害が発生するリスクが高まっているとされ、低地では浸水や冠水被害への警戒が必要とされています。
大都市を襲う豪雨 私たちが考えたいポイント
今回の北京の豪雨は、短時間に集中的な雨が降ると、大都市圏の交通や生活インフラが一気にまひしうることを改めて示しています。日本を含むアジアの多くの都市も、同じように山あいと平野が混在する地形や、急速に広がった都市圏を抱えており、他人事とは言えません。
被害を抑えるために、私たちが日頃から意識できるポイントとして、次のような点が挙げられます。
- 大雨や洪水に関する警報・避難情報を、スマートフォンや行政の公式発表でこまめに確認する
- 自宅や職場の周辺が、川沿いや谷筋、山のふもと、低地かどうかをハザードマップなどで把握しておく
- 豪雨が予想されるときは、地下空間や川べりなど危険な場所に近づかない
- 家族や同僚と、いざというときの集合場所や連絡手段を事前に話し合っておく
今回、密雲区では早い段階で最高レベルの警報と防汛体制が発動され、多くの住民が事前に避難したことで、少なくとも現時点では人的被害は確認されていません。極端な気象現象が増えるなかで、早期の情報発信と住民の行動が被害を大きく左右することを、北京の事例は静かに示しています。
Reference(s):
Rainstorm forces evacuation of over 3,000 in suburban Beijing
cgtn.com








