若者の力で動かす持続可能な開発 国連ヤングアンバサダーの視点 video poster
気候変動から飢餓、エネルギー問題まで、地球規模の課題に若者の力で挑もうとする動きが広がっています。国連のヤングアンバサダー協会でコーディネーターを務めるガブリエレ・カセッラ氏も、その中心にいる一人です。カセッラ氏は、若者が国際政策の形成に参加し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に自分たちの役割を果たすべきだと考えています。
2025年、SDGsの折り返しと若者の力
2030年までに達成をめざす国連の持続可能な開発目標(SDGs)は、2025年現在、残り5年余りとなりました。格差や気候危機、エネルギー安全保障などの課題はむしろ複雑さを増しており、その解決には社会のあらゆる世代の参加が欠かせません。その中でも、次の数十年を実際に生きる若い世代の視点は、持続可能な開発にとって重要な資源といえます。
国連ヤングアンバサダー協会のカセッラ氏が見据えるもの
ガブリエレ・カセッラ氏は、国連のヤングアンバサダー協会でコーディネーターとして活動し、若者のエンパワーメントに力を入れています。扱うテーマは、気候変動、飢餓、エネルギーといった、SDGsの中核に位置する課題にわたります。
カセッラ氏の基本的な考え方はシンプルです。若者は単なる将来のリーダーではなく、今この瞬間から、政策づくりや国際協力に主体的に関わる当事者でなければならないということです。そして、その参加があってこそ、持続可能な開発目標の達成にも現実味が生まれるとしています。
なぜこれらの課題に若者が関わる必要があるのか
気候変動、飢餓、エネルギーは、どれも若者の未来に直結するテーマです。極端な気象や食料価格の高騰、エネルギー供給の不安定さは、学びや仕事の機会、生活コストなど、日常のあらゆる場面に影響します。
カセッラ氏が強調するのは、こうした問題の最前線にいるのが若者そのものであるという点です。災害リスクの高い地域や、エネルギーへのアクセスが限られた地域で暮らす若い世代は、政策の決定を待つ側ではなく、つくる側として参加することで、より現実的で効果的な解決策を提示できる可能性があります。
国際政策に若者の声が必要な3つの理由
- 未来への影響を最も長く受ける世代だから―気候やエネルギー政策の決定は、数十年単位で影響が続きます。その影響を最も長く受けるのは、現在の若い世代です。
- デジタル時代の発想とスキルを持っているから―オンラインで情報を集め、発信し、世界中の同世代とつながるスキルは、政策提言やキャンペーンにとって強力な武器になります。
- 現場に近い視点を持てるから―学校や地域コミュニティ、スタートアップや市民団体など、若者が日々関わる現場から生まれるアイデアは、机上の議論を具体的な行動へとつなげます。
日本の若い世代へのメッセージとして
日本でも、気候危機やエネルギー転換、食の安全保障といったテーマは、これから本格的に向き合わざるをえない課題です。国際ニュースとして遠い世界の話に見える問題も、電気料金や食品価格、災害リスクといった形で、すでに生活の足元に影響を与えています。
カセッラ氏のような若い国際人の姿は、日本の学生や若手社会人にとっても、自分が関わる余地はあるのかという問いを投げかけます。必ずしも国連の場に出ていかなくても、地域での活動やオンラインでの議論、企業や行政への提案など、関わり方はさまざまです。
今日からできる3つの小さな一歩
- 自分の関心に近いSDGsを一つ決めて深掘りする―気候、飢餓、エネルギーなど、身近だと感じるテーマを選び、ニュースやレポートを継続的に追いかけてみる。
- 学校や職場、オンラインで意見交換の場をつくる―気になるニュースを共有し、友人や同僚と自分ならどうするかを話してみる。
- ユース主体のプロジェクトやイベントを探して参加する―国内外を問わず、若者が主役のワークショップやボランティア、アイデアコンテストなどに参加してみる。
若者の力で動かす持続可能な開発
持続可能な開発は、政府や国際機関だけの仕事ではありません。ガブリエレ・カセッラ氏が示すように、若者が政策形成に参加し、自らの言葉と行動で未来を形づくっていくことが、SDGs達成への重要な鍵となります。
2025年の今、気候、飢餓、エネルギーといった地球規模の課題は待ったなしの状況にあります。その中で、私たち一人ひとりがどのように声をあげ、行動していくのか。新たな国際ニュースの見方として、若者の視点から世界を見るという選択肢を持ってみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








