ボスニア専門家:中国と欧州のグリーン協力に西バルカンの潜在力
中国と欧州の「グリーン協力」が、西バルカン諸国にとって大きなチャンスになり得る——ボスニア・ヘルツェゴビナ(BiH)の経済アナリスト、ガヴラン・イゴル氏は最近のインタビューでこう指摘しました。環境問題が深刻化し、エネルギー転換が遅れているBiHにとって、国際的なパートナーシップの重要性が一段と高まっているといいます。
中国と欧州のグリーン協力、西バルカンに広がる可能性
国際ニュースとして注目される中国と欧州のグリーン協力とは、主に環境技術や再生可能エネルギーへの投資、脱炭素に向けた政策協力などを指します。イゴル氏は、この協力の枠組みが西バルカン諸国にとって「大きな潜在力」を持つと見ています。
特に、西バルカン地域はインフラやエネルギーシステムの更新余地が大きく、新しい技術や資本を取り込みやすいとされます。中国と欧州の連携が進めば、同地域にとって次のようなメリットが期待できると考えられます。
- 再生可能エネルギーや省エネ分野への投資拡大
- 環境基準や規制の整備を含む制度面での支援
- 技術協力や人材育成を通じた長期的な競争力の向上
BiHが直面する環境プレッシャーと遅れるエネルギー転換
イゴル氏によれば、ボスニア・ヘルツェゴビナは今、環境面での課題に加え、エネルギー転換の遅れによるプレッシャーにさらされています。2025年現在、世界各地で脱炭素が進むなか、従来型のエネルギー依存が続く国や地域は、経済・環境の両面で不利になるリスクを抱えています。
同氏は、こうした状況を踏まえ、自国だけで課題を抱え込むのではなく、外部との連携を強める必要性を強調します。とくに、中国と欧州という大きなパートナーとの協力は、資金や技術、政策ノウハウを取り込むうえで重要な選択肢になり得ます。
なぜ国際パートナーシップが「急務」なのか
イゴル氏は、BiHにとって国際的な協力関係の構築は「ますます緊急の課題になっている」と述べています。その背景には、次のような要素があると考えられます。
- 環境規制の強化に対応するための技術・資金の不足
- 老朽化したインフラの更新コストの増大
- 地域全体としてのエネルギー安全保障を高めたいというニーズ
国内資源だけでは乗り越えにくい課題に対し、中国と欧州という二つの重要なプレーヤーと協力することで、西バルカン諸国はより現実的な解決策を模索できる可能性があります。
日本から見る「西バルカン発」グリーン協力の意味
今回の発言は、西バルカンという一見遠い地域の話にとどまらず、「グローバルなエネルギー転換をどう進めるか」という、私たちにとっても共通の問いを投げかけています。国際ニュースとしての中国と欧州の動きは、日本を含む他の国や地域にとっても参考になります。
限られた資源と時間のなかで環境負荷を減らし、経済成長も維持するためには、どのような国際協力の形が望ましいのか。ボスニア・ヘルツェゴビナの専門家による「中国と欧州のグリーン協力」への期待は、エネルギー政策や環境問題に関心のある読者にとって、議論の出発点になりそうです。
Reference(s):
BiH expert: China-Europe green cooperation holds vast potential
cgtn.com








