世界青年平和会議、若者3,000人が団結と協力を呼びかけ video poster
中国国内外の若者がおよそ3,000人集まり、平和と団結の重要性を訴える世界青年平和会議が北京大学で開かれました。中国の習近平国家主席がメッセージを寄せ、戦争終結から80年となる今年、次世代がどのように平和を守り、つくっていくのかが改めて問われています。
130の国と地域から3,000人が参加
世界青年平和会議は、北京市の北京大学で火曜日に開催され、約130の国と地域からおよそ3,000人の若者が参加しました。テーマは「Together for Peace(共に平和のために)」。国境を越えて集まった参加者が、平和や開発、グローバルな課題について議論しました。
習近平国家主席「平和の未来は若者にかかっている」
中国の習近平国家主席は、会議にあてたメッセージの中で、2025年が中国人民の抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利から80年にあたると指摘しました。80年前、中国人民は国際社会と共に苦しい戦いを経てファシズムを打ち破り、得がたい平和を勝ち取りました。
その上で習主席は、平和の未来は若い世代にかかっていると強調し、各国の若者が今回の会議をきっかけに、考えを交わし、理解を深め、友情を育んでほしいと呼びかけました。
世界の若手リーダー「答えはグローバルに」
グローバル・ユース・リーダーシップ・フォーラムの会長、ハコボ・ガルシア氏は、このメッセージを「非常に前向きだ」と評価しました。ガルシア氏は、今日の多くの課題が国境を越えて広がっているとしたうえで、「課題がグローバルである以上、答えもグローバルでなければならない」と述べ、各国の若者が協力してこそ解決に近づけると強調しました。
さらにガルシア氏は、「ローカルな対応だけでは成功しない。グローバルな協力を強化することが極めて重要だ」と語り、国や地域を越えた連携の必要性を訴えました。
「過去を忘れず、より良い未来を」
ロシア・中国友好協会の副会長レオニード・ペトゥーヒン氏は、習主席のメッセージについて、「明るい未来を築くことは、過去を忘れていてはほとんど不可能だ」と述べました。80年前の戦争の記憶と教訓を次世代が受け継ぐことの重要性を強調し、「人類全体のより明るく、より良い未来を築くためには、過去を記憶し続けなければならない」と訴えました。
若者が発表した「世界青年平和イニシアチブ」
会議では、参加した若者たちによる世界青年平和イニシアチブが発表されました。イニシアチブは、今年が世界反ファシズム戦争の勝利から80年にあたることを改めて確認しつつ、現代の人類が「団結か分裂か」「対話か対立か」「互恵的な協力かゼロサムの争いか」という岐路に立っていると指摘しています。
文書では、世界各地の青年代表が、自らの世代が負っている責任を自覚しているとしたうえで、「平和を大切にし、団結を守ることでのみ、人類はより明るい未来を迎えることができる」と強調しました。
イニシアチブは、世界中の若者に対して次のような行動を呼びかけています。
- 平和を守るために連帯し、対話と相互理解を広げること
- 発展を促進し、共通の課題に協力して取り組むこと
- 人類の共有の未来を形づくる主体として行動すること
カンボジアの若手リーダー「平和は私たちから始まる」
カンボジアの閣僚評議会顧問であり、カンボジア青年連合連盟(UYFC)中央委員のリー・ナブト氏も演説し、若者に対して平和のメッセージを広めるよう呼びかけました。
ナブト氏は「平和は人から始まる。平和は私たちから始まる」と述べ、一人ひとりの日々の行動が平和の土台になると強調しました。また、会議のテーマである「Together for Peace」が、単なるスローガンではなく、若者や地域、国々の間に団結をもたらす現実となることを望むと語りました。
さらに「これは使命であり、運動であり、私たちが今そして未来に向けて担っていくメッセージだ」と述べ、平和づくりへの継続的な関与を訴えました。
日本の若い世代への問いかけ
世界青年平和会議で交わされたメッセージは、中国やカンボジア、ロシアなど特定の国の若者だけでなく、日本を含む世界の若い世代全体に向けられています。戦争の記憶から80年が過ぎた今、当時を直接知らない世代が国境を越えて対話し、歴史の教訓を共有しながら、将来の紛争をどう防ぐのかが問われています。
グローバルな課題が複雑に絡み合う中で、ローカルな視点と国際的な視点をどう結びつけるのか。オンラインでつながることが日常となった私たちの世代にとって、この会議で示された「平和を大切にし、団結を守る」というシンプルなメッセージは、改めて自分の行動を見つめ直すきっかけになりそうです。
日々のニュースやSNSの投稿に触れる私たち一人ひとりが、対立をあおる言葉よりも、理解と対話を広げる言葉を選べるかどうか。その小さな選択の積み重ねが、80年前に手にした得がたい平和を次の80年につなげていく力になるのかもしれません。
Reference(s):
Young people from home and abroad call for unity at peace conference
cgtn.com








