中国の花文化と経済を描く大型番組『Blossoming China』がスタート
中国の豊かな花文化と、花をめぐる新しいライフスタイルや経済の動きを紹介する大型マルチメディア番組『Blossoming China』が、中国メディアグループ(CMG)の総合チャンネルCCTV-1で土曜日に初回放送されました。中国の花文化に関心がある日本の読者にとっても、社会や経済のいまを読み解く一つの窓になりそうです。
中国の花文化をテーマにした新番組とは
『Blossoming China』は、中国メディアグループ(CMG)が、国家林業・草原局と中国花卉協会と共同で制作した大型番組です。テレビとデジタルを組み合わせたマルチメディア企画として位置づけられ、花を軸に中国各地を紹介していきます。
番組の司会は、CMGアナウンサーのサ・ベイニン氏。人気俳優のリウ・シーシー氏や、観察バラエティなどで知られるワン・ユーヘン氏らも出演し、ゲストとともに中国各地の庭園や花の名所を訪ね歩く構成です。
スタジオトークだけでなく、現地ロケや映像演出をふんだんに取り入れ、園芸・文化・ライフスタイルを一体的に見せる「体験型」の番組になっているのが特徴です。
花が生活の一部になる過程をたどる
番組のテーマは、「花がどのように人びとの美しい暮らしの一部になっているか」です。制作側は、花が中国の伝統の中に深く根づいてきたこと、そしてそれが現在の生活や価値観とどう結びついているのかを可視化しようとしています。
実際の放送では、次のようなポイントが重ねて描かれていくと考えられます。
- 都市や地方の庭園を訪ね、そこで暮らす人びとのライフスタイルを紹介
- 家庭や公共空間の中で、花がどのように使われ、楽しまれているかを取材
- 伝統と現代カルチャーが交差する場面を通じて、「花のある生活」の広がりを映し出す
「花は伝統文化」というイメージにとどまらず、日常のインテリア、街づくり、観光、余暇の過ごし方など、現在のライフスタイルの要素として描く点が、この番組の大きな狙いだと言えるでしょう。
中国の花き産業と地域経済へのまなざし
『Blossoming China』は、花文化そのものだけでなく、花をめぐる経済や産業にも光を当てる内容です。中国各地の庭園や花の産地を訪ねる中で、花の栽培・流通・観光といった分野がどのように結びつき、地域の活力につながっているのかが紹介されます。
たとえば、次のような視点が想定されます。
- 花の栽培や園芸を通じて生まれる雇用やビジネスの姿
- 花をテーマにしたフェスティバルや観光イベントによる地域のにぎわい
- 都市の景観づくりや、暮らしの質の向上をめざした緑化の取り組み
花を「贈り物」や「鑑賞」の対象としてだけでなく、地域経済を支える産業として描くことで、中国社会における「美」と「経済」の新しい結びつきが浮かび上がってきます。
日中の「花の楽しみ方」を比べてみる視点
日本でも、ガーデニングや街路樹、季節ごとの花のイベントは身近な存在です。中国の番組を通じて花文化を見てみると、共通点と違いの両方が見えてきます。
- 季節の移ろいを花で感じるという点では、日中で似た感覚を共有している
- 一方で、公共空間での花の使い方や、地域ブランドづくりへの組み込み方には、それぞれの国ならではの特徴が表れる
こうした違いを意識して番組を見ると、「花」という身近なテーマから、中国社会の価値観や地域政策、ライフスタイルの変化を読み解くヒントにもなります。
国際ニュースとして見る『Blossoming China』
今回の番組は、単なる教養番組という枠を超え、中国の文化・経済・暮らしの変化を総合的に映し出す試みとも捉えられます。国家機関や業界団体が制作に参加していることからも、花文化や花き産業を通じて、美しい生活や環境への関心を社会全体で高めていこうとする姿勢がにじみます。
日本の視聴者にとっても、「花」という共感しやすいテーマから中国の今を知ることで、ニュースだけでは見えにくい日常の風景や、人びとの価値観に触れるきっかけになるかもしれません。
国際ニュースを日本語で追いかける読者にとって、『Blossoming China』は、中国の花文化と経済、そして生活の変化を立体的に捉えるための、興味深い素材の一つと言えるでしょう。
Reference(s):
New program premieres, exploring China's floral culture and economy
cgtn.com








