中国共産党・蔡奇氏、北戴河で専門家と対話 科学技術と人材育成を強調
中国の河北省・北戴河で、中国共産党(CPC)の高位幹部である蔡奇(さい・き)氏が、夏季休暇中の優秀な専門家らを訪ね、科学技術と人材育成の重要性を改めて呼びかけました。
中国共産党中央委員会総書記の習近平氏の委託を受けた蔡氏は、中国共産党中央委員会と国務院を代表して、専門家と全国の関係者に対し、誠意あるあいさつを伝えたとされています。
北戴河で続く「専門家招待」という制度的取り組み
毎年、優秀な専門家を北戴河に招き、夏季休暇を共に過ごしてもらうことは、重要な制度的な取り組みと位置づけられています。単なる慰労にとどまらず、専門家との対話を通じて政策の方向性を確認する場としての性格もにじみます。
専門家を継続的に招く仕組みは、知見を尊重しつつ、党と国家の事業を進めようとする姿勢の表れと見ることもできます。
招待された分野 ハイテクから哲学・社会科学、若手研究者まで
今回、北戴河に招かれたのは、複数の分野にまたがる専門家たちです。中国の教育・科学・人材政策の重点が、その顔ぶれからも読み取れます。
- 高度な技術分野の専門家
- 哲学、社会科学といった人文・社会系分野の研究者
- 基礎研究に取り組む若手の人材
ハイテク分野だけでなく、哲学や社会科学、そして将来を担う若手研究者まで対象を広げている点は、科学技術とともに社会や価値観の研究も重視していることを示していると言えます。
蔡奇氏が強調した「科学者精神」と「時代の使命」
蔡氏は専門家らに対し、科学者の精神を受け継ぎ、時代の使命をしっかりと担うよう求めました。教育、科学、そして人材の発展に、これまで以上に貢献してほしいと呼びかけ、中国共産党と国家の事業を前進させる力になってほしいと強調しました。
科学者精神とは一般に、事実に基づく姿勢や粘り強い探究心、社会への責任感などを含むとされます。今回のメッセージは、そうした姿勢を専門家だけでなく、広く社会にも共有したいという意図が込められているように受け取れます。
教育・科学・人材を軸にしたメッセージ
今回の北戴河での対話で、蔡氏が特に挙げたのは、次の三つの領域でした。
- 教育の発展
- 科学・技術の発展
- 人材の育成と活用
専門家に対する期待を明確に示すことで、これら三つを中国の長期的な発展戦略の柱として位置づけようとするメッセージとも読むことができます。
日本の読者が押さえておきたいポイント
一見すると中国国内の出来事ですが、日本やアジアの読者にとっても、いくつか注目すべき点があります。
- 党指導部の代表が、専門家に直接あいさつとメッセージを送っていること
- ハイテクに加え、哲学・社会科学や基礎研究の若手にも焦点を当てていること
- 教育・科学・人材をまとめて強調していること
こうした動きは、中国がどの分野に力を入れ、どのような人材像を重視しているのかを示すシグナルでもあります。研究協力やビジネス、社会課題への取り組みを考えるうえで、隣国の人材・科学政策の方向性は、日本にとっても無関係ではありません。
北戴河での今回の訪問と対話は、教育・科学・人材を軸とした中国の取り組みを象徴する一場面として、今後の動きを読み解く手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








