マルコ・ポーロが歩いた元大都から現代北京へ 碁盤目の都はいまも生きている video poster
1275年、イタリアの旅行者マルコ・ポーロが元の都・大都に到着したとき、宮殿はちょうど骨組みが完成したばかりでした。その街を「碁盤目のように完璧」と記した彼の視線は、2025年の北京にもつながっています。本記事では、元大都から現代北京へと続く都市デザインの連続性を、日本語でわかりやすく読み解きます。<\/p>
元の首都・大都を訪れたマルコ・ポーロのまなざし<\/h2>
1275年、マルコ・ポーロは元王朝の首都・大都に足を踏み入れました。その頃、皇宮は構造部分がちょうど完成したところで、彼は東方の新しい大都市が立ち上がる瞬間を目撃したことになります。<\/p>
彼は紀行文『The Travels of Marco Polo(東方見聞録)』の中で、こう書き残しています。<\/p>
この都市全体の平面は碁盤の目のようであり、その完全さは言葉では言い尽くせない。<\/p> <\/blockquote>
碁盤目状に区画された都市は、移動しやすく、統治や防衛の面でも合理的とされます。マルコ・ポーロは、当時としては最先端の都市計画に驚きを覚え、その印象をヨーロッパへと伝えました。<\/p>
元大都は「消えた」のか 中軸線と胡同に残る設計思想<\/h2>
その後の時代に、元大都の多くの建物は新しい都市づくりの中で姿を変えました。しかし、都市としての骨格やレイアウトは、完全に失われたわけではありません。<\/p>
現在の北京では、次のような場所に、かつての大都の面影が受け継がれているとされています。<\/p>
- 都市の中心をまっすぐに貫く「北京中軸線」<\/li>
- 街区の間を縫うように続く、象徴的な路地空間である「胡同」<\/li> <\/ul>
碁盤目のような発想で組み立てられた都市は、完全に同じ形を保っているわけではないものの、軸となるラインや路地の構造に、その理念がにじむように残っています。マルコ・ポーロが「言葉で言い表せない」と記した完成度は、形を変えつつも、都市の奥行きとして現代に息づいていると考えられます。<\/p>
2025年の北京を歩く「現代のマルコ・ポーロたち」<\/h2>
何世紀もの時が過ぎた現在も、北京は世界各地から旅行者を引きつけ続けています。マルコ・ポーロのように遠路はるばる訪れる人びとは、古い都市の名残と、現代の首都としてのエネルギーを同時に体験しています。<\/p>
元大都の名残を感じながら、現代北京を歩く旅行者は、次のような「時間の重なり」を味わっていると言えるかもしれません。<\/p>
- マルコ・ポーロが見た、13世紀の「新しい東方の大都市」の時間<\/li>
- その後の時代に重ね塗りされた、再開発と再構築の時間<\/li>
- 国際色豊かな現代の首都として、日々更新される2025年の時間<\/li> <\/ul>
北京中軸線に沿って歩き、胡同の路地を抜けるとき、旅行者は単に観光名所を巡っているだけではありません。700年以上にわたって重ねられてきた都市の選択と変化、その結果としての「いま」を、自分の身体感覚で確認しているとも言えます。<\/p>
国際ニュースを読むための「都市」というレンズ<\/h2>
国際ニュースや世界の動きを追うとき、私たちはつい、政治や経済の数字に目を奪われがちです。しかし、マルコ・ポーロがそうであったように、「都市そのもの」を観察することも、世界を理解する大きな手がかりになります。<\/p>
都市の中軸線や路地の向き、広場や宮殿の配置といった要素は、単なる景観ではありません。どのように人を集め、どう移動させ、何を大事にしてきたのかという、社会の価値観や歴史が反映された「設計図」でもあります。<\/p>
元大都から現代北京への連続性を意識してニュースを読んでみると、都市が歩んできた長い時間の上に、いまの出来事が積み重なっていることに気づきやすくなります。<\/p>
読者への小さな問いかけ<\/h2>
13世紀の旅行者マルコ・ポーロが心を奪われた「碁盤目の都」は、北京中軸線と胡同を通じて、2025年の私たちにも開かれています。<\/p>
もしあなたが北京を歩くとしたら、どの時間の層にいちばん意識を向けるでしょうか。元大都の記憶なのか、現代のダイナミックな都市生活なのか。それとも、その両方が重なり合う「見えない都市の設計」なのか。<\/p>
国際ニュースを読む日常のなかで、ときどき地図を広げるように、ひとつの都市の歴史と現在を重ね合わせてみる――それが、世界の見え方を静かに変えていくきっかけになるかもしれません。<\/p>
Reference(s):
In the footsteps of Marco Polo: From Yuan Dadu to modern Beijing
cgtn.com








