Pop Martのポップトイはなぜ共感を集める?北京2025ショー現地ルポ video poster
年間売上高約130億元(約18億ドル)を誇るPop Martが、ポップトイを感情とアイデンティティを伝えるグローバルな言語へと押し上げています。今年、中国本土・北京で開かれた2025 Pop Toy Show Beijingでは、その変化を象徴するような光景が広がりました。新進デザイナーによる新しいキャラクターIP(知的財産)が次々とお披露目され、サインを求めるファンの長い列が生まれたのです。ポップトイは、もはやただのサプライズグッズではなく、一人ひとりのストーリーを映すメディアになりつつあります。
2025 Pop Toy Show Beijingで見えたポップトイ熱
2025 Pop Toy Show Beijingは、Pop Martを中心としたポップトイカルチャーの今を切り取る場となりました。会場には、新作キャラクターを一目見ようと多くのファンが集まり、新進デザイナーが新しいIPを披露するたびに、そのブースの前には人だかりができました。サイン会の列は途切れることなく続き、ポップトイが単なる物ではなく、作り手と受け手をつなぐコミュニケーションの媒体になっていることがうかがえます。
ここで語られるIPとは、キャラクターや世界観などの知的財産を指します。造形や色づかいだけでなく、そのキャラクターがどんな性格で、どんな日常を過ごしているのかという物語まで含めてデザインされている点が、ポップトイの特徴だと言えます。
ポップトイはサプライズから物語へ
かつてポップトイは、中身が分からないボックスを開けるサプライズ性が注目されました。しかしPop Martが打ち出すポップトイは、サプライズを超えた価値を打ち出しています。それは、キャラクターを通じて感情や生き方を表現することです。
好きなキャラクターを選ぶことは、自分の好き嫌いや気分、価値観をさりげなく周りに伝える行為でもあります。デスクに飾る、カバンに付ける、写真に撮ってSNSで共有する。ポップトイは、そうした日常の小さなシーンの中で、その人の物語を静かに語る存在になっています。
Labubuに重ねる自分の気持ち
なかでもLabubuというキャラクターの名前を挙げるファンは少なくありません。Labubuのようなキャラクターに、自分の気分や個性を重ねて「これが自分らしさだ」と感じる人もいるでしょう。どのキャラクターを選ぶかという行為そのものが、その人の感情やアイデンティティの表現になっているのです。
ポップトイが支持される理由
ポップトイが世界で支持を広げている背景には、いくつかのポイントがあります。
- 感情を託せるキャラクターがいること
- 物としての可愛さだけでなく、ストーリーが付随していること
- 世代や国境を越えて共有しやすいビジュアルと言語であること
- 作り手(デザイナー)の個性が前に出ていること
Pop Martは、こうした要素を組み合わせることで、ポップトイを感情とアイデンティティのグローバルな言語へと変えつつあります。年間売上高約130億元という規模は、そのコンセプトが多くの人に受け入れられていることの一つの証しとも言えます。
日本の読者にとってのポップトイの意味
日本でも、キャラクターグッズやフィギュアを通じて自分らしさを表現する人は少なくありません。そうした文脈で見ると、北京で開かれた2025 Pop Toy Show Beijingは、中国本土発のポップカルチャーが、同じように「わたし」を語るための道具になりつつあることを示しているとも言えます。
国や地域を越えて、キャラクターを通じて感情や物語を共有する時代に、私たちはどんなキャラクターに自分を重ねるのでしょうか。あなたが次に手に取りたいポップトイは、どんなストーリーを持っていそうか──そんなことを考えながら、ポップトイという小さな存在の背後にある大きな流れを見つめてみるのもおもしろいかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








