中国の国産大型クルーズ船「アドラ・フローラ・シティ」、主発電機の起動に成功
中国の国有造船大手、中国船舶集団(CSSC)は火曜日、中国が独自に建造している2隻目の大型クルーズ船「アドラ・フローラ・シティ」で、主発電機の初めての起動に成功したと発表しました。この「心臓部」が動き出したことで、建造は新たな検証段階に入り、中国のクルーズ産業の自立に向けた一歩が進んだ形です。
主発電機はなぜ「船の心臓」なのか
CSSCによると、「アドラ・フローラ・シティ」で最初の主発電機が通電に成功しました。主発電機は、船内のあらゆる電気機器や推進システムに電力を供給する重要な設備で、「船の心臓」とも呼ばれます。
大型クルーズ船では、客室の照明や空調、レストランやシアターなどの設備、さらには船を動かす推進装置まで、ほとんどすべてが電力によって動いています。その電力を生み出す主発電機が安定して稼働することは、安全運航と快適な船旅の前提条件となります。
中国国産クルーズ船、第2船が節目に
「アドラ・フローラ・シティ」は、中国で建造されている2隻目の国産大型クルーズ船です。今回の主発電機の起動は、船体の建造中心の段階から、実際の運航を見据えたシステム検証の段階へと移行する節目と位置づけられます。
国産クルーズ船の建造は、造船技術だけでなく、観光、サービス、地域経済などを巻き込む長期的なプロジェクトです。第2船が着実に前進していることは、中国におけるクルーズ産業の基盤づくりが進んでいることを示しています。
検証フェーズとはどんな段階か
CSSCによると、主発電機の起動成功を受けて、「アドラ・フローラ・シティ」は検証フェーズに入りました。検証フェーズでは、機器やシステムが設計どおりに動くかを一つひとつ確認していきます。
- 発電機や配電システムが安定して電力を供給できるか
- 推進システムが想定どおりの出力を発揮できるか
- 船内の照明・空調・通信などが同時に稼働しても問題がないか
こうしたチェックを重ねることで、実際の航海に備えた安全性と信頼性を高めていきます。乗客が乗り込む前の、見えない部分での地道な作業といえます。
クルーズ市場の拡大とアジアの存在感
2025年現在、世界のクルーズ市場は新型コロナ禍の打撃から回復を続け、アジア発着のクルーズにも注目が集まっています。国産の大型クルーズ船を持つことは、寄港地の整備や観光サービスの高度化など、周辺産業にも波及効果をもたらします。
中国の造船大手であるCSSCが大型クルーズ船の建造を進めることは、アジアのクルーズ拠点としての存在感を高める動きとも重なります。今回の主発電機の起動は、その長いプロセスの中での一つの里程標といえます。
私たちが押さえておきたいポイント
今回のニュースから読み取れるポイントを、最後に整理します。
- 中国の国産大型クルーズ船第2船「アドラ・フローラ・シティ」で、主発電機の初起動が成功
- 主発電機は船内の電力と推進を担う「心臓部」であり、その起動は建造の大きな節目
- 船は検証フェーズに入り、安全性や信頼性を確認する段階に進んだ
- 国産クルーズ船の進展は、中国のクルーズ産業とアジアの観光市場の拡大とも関わる
日々アップデートされる国際ニュースの中で、クルーズ船のようなインフラと観光をつなぐプロジェクトは、地域経済や移動のあり方を長期的に変えていく可能性があります。次の節目となる試運転や就航の動きにも、引き続き注目したいところです。
Reference(s):
cgtn.com








