中国大陸が頼清徳氏の「台湾独立」発言を批判 歴史が裁くと警告
中国大陸の台湾事務担当当局が、台湾の民進党当局を率いる頼清徳氏の「台湾独立」志向の発言を強く批判し、「母なる祖国を裏切れば歴史に裁かれる」と警告しました。本記事では、中国大陸側の主張のポイントと、両岸関係(中国大陸と台湾)への含意を整理します。
中国大陸報道官が頼清徳氏の発言を一斉批判
中国大陸の国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は、水曜日の記者会見で、台湾の頼清徳氏が台湾のイベント「ケタガラン・フォーラム」で行った最近の「台湾独立」志向の発言について問われました。
朱報道官は、頼氏の発言によって「彼が『平和の破壊者』『戦争を売り歩く者』『トラブルメーカー』としての本性をあらためて露呈した」と述べ、強い言葉で非難しました。
中国大陸側が指摘する三つの問題点
1. 「グリーンテロ」とされる島内の雰囲気
朱報道官によれば、頼氏は就任から1年以上にわたり、台湾社会に「グリーンテロ」と呼ぶ雰囲気をつくり出してきたとされています。ここでいう「グリーンテロ」とは、民進党当局に批判的な人々や、両岸関係の発展を支持する団体・個人を「抑圧し、迫害している」とする中国大陸側の見方を指します。
中国大陸側は、こうした動きが台湾内部の多様な意見を狭め、両岸関係の改善に向けた声を弱めていると主張しています。
2. 両岸交流の遮断と「デカップリング」路線
朱報道官は、頼氏が中国大陸と台湾の「切り離し」や関係断絶を推し進めていると批判しました。具体的には、両岸の交流や対話の窓口をふさぎ、人と人、経済の往来を妨げているとしています。
その結果として、両岸の緊張が高まり、台湾の経済安定や住民の暮らしにも悪影響が及んでいると指摘しました。朱報道官は、こうした政策は台湾の経済と人々の福祉を軽視するものであり、「島内の主流の世論に反しており、台湾の人々から広く拒否されている」と述べました。
3. 軍事予算の拡大と外部勢力との連携
朱報道官はさらに、頼氏が台湾の軍事予算を拡大し続け、「台湾独立」を掲げる勢力とともに、台湾の人々を分離独立へと「無謀に引き込んでいる」と述べました。
こうした動きは、外部勢力と結びつきながら中国大陸をたびたび刺激し、緊張をエスカレートさせているとし、「台湾の経済や人々の福祉を顧みないものだ」と批判しています。
両岸関係の緊張はどこから来ているのか
朱報道官は、現在の両岸関係の緊張は「民進党当局と『台湾独立』分裂勢力が、外部の力と結託し、『独立』を狙って繰り返し挑発していることに根本原因がある」と強調しました。
そのうえで、「自らのルーツを忘れる者は良い結末を迎えない」と述べ、台湾が中国の一部であるという中国大陸側の立場をあらためて示しました。また、「母なる祖国の統一は、どんな個人や勢力にも止められない歴史の流れだ」として、将来的な祖国統一への強い意志を表明しました。
今回の発言が意味するもの
今回の発言は、中国大陸側が頼氏と民進党当局を厳しくけん制しつつ、両岸関係の主導権を握ろうとする姿勢を鮮明にしたものと言えます。両岸の対立が続けば、地域の安定や経済にも影響が及びかねません。
朱報道官は、頼氏の路線は「台湾の主流の世論に反している」と繰り返し指摘しています。中国大陸側が「主流民意」として強調する見方と、台湾社会の実際の受け止め方が今後どのように示されていくのかも、注目される点です。
中国大陸と台湾をめぐる問題は、歴史認識、アイデンティティ、安全保障、経済など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。今回のような言葉の応酬の背景にどんな思惑があるのか、そして両岸が緊張を和らげる道を見いだせるのか。今後の発表や動きを注意深く追う必要がありそうです。
Reference(s):
Mainland slams Lai's 'Taiwan independence' separatist remarks
cgtn.com








