中国の対外貿易、2025年1〜7月に3.5%増 総額25.7兆元
中国の対外貿易が2025年1〜7月期に前年同期比3.5%増となり、元建ての輸出入総額は25.7兆元(約3.6兆ドル)に達したことが、木曜日に公表された公式統計で明らかになりました。世界経済の減速懸念が続くなか、中国の貿易の底堅さを示す数字として注目されています。
2025年1〜7月、中国の対外貿易は25.7兆元
今回の発表によると、中国の貨物輸出と輸入を合わせた対外貿易総額は、2025年1〜7月の7カ月間で25.7兆元に達しました。前年同期比では3.5%の増加となり、世界需要の変化や地政学的な不透明感がある中でも、プラス成長を維持した形です。
元建てとは、中国の通貨である人民元を基準に金額を計算したものです。今回の数字は元建てで公表されていますが、報道では目安として約3.6兆ドル相当とも伝えられています。
3.5%増という伸び率をどう見るか
3.5%という伸び率は、急激な拡大とは言えない一方で、対外貿易が縮小していないことを示しています。特に、世界的に金利上昇やインフレの影響が続く中で、輸出入が前年を上回ったという点は、中国経済の外向きの強さをうかがわせる材料です。
また、貿易統計を見る際には、次のような視点を持つと状況が整理しやすくなります。
- 伸び率がプラスかマイナスか(今回はプラスの3.5%)
- 輸出と輸入のどちらがより伸びているか
- どの地域との貿易が増えているか(例えばアジア、中東、ヨーロッパなど)
今回の発表では主に全体額と伸び率が示されていますが、今後、品目別や地域別の詳細が公表されれば、中国の産業構造や輸出先の変化をより深く読み取ることができます。
為替とドル換算額から読み取れること
報道では25.7兆元は約3.6兆ドルとされていますが、このドル換算額は為替レートによって変動します。為替相場は日々動いているため、ドル建ての数字はあくまで目安であり、実態を把握するうえでは元建ての数字を見ることが基本になります。
一方で、ドル換算額は国際的な比較をするときに役立ちます。世界貿易や他国の輸出入と比べて、中国の貿易規模がおおよそどの程度かをイメージしやすくなるからです。
日本や世界経済への影響は
中国の対外貿易は、日本を含むアジアや世界経済に大きな影響を与えます。日本企業にとっては、中国向け輸出や中国からの部品調達、現地での生産・販売などを通じて、中国の貿易動向が業績や戦略に直結します。
例えば、日本の製造業は、中国を経由したサプライチェーン(供給網)に依存しているケースが多くあります。中国の貿易が安定して拡大していることは、部品や製品の流れが比較的スムーズに維持されている可能性を示す一つのシグナルと言えます。
また、投資家やビジネスパーソンにとっても、中国の貿易統計は世界経済の方向感をつかむうえで重要なデータです。消費や投資に比べて、貿易の数字は比較的タイムリーに公表されるため、景気の変化を早めに察知する手がかりになります。
これからのチェックポイント
今回の数字は2025年1〜7月までの累計であり、今年後半の動きは今後の統計発表で明らかになっていきます。今後のデータを見るうえでは、次のような点に注目するとよいでしょう。
- 8〜12月もプラス成長を維持できるか
- 輸出と輸入のバランスに変化が出てくるか
- アジアや欧州など主要地域との貿易がどう動くか
- ハイテク製品や環境関連製品など、成長分野の動き
中国の対外貿易は、日本を含むアジアのビジネス環境や投資判断にも影響を与える重要な指標です。短いヘッドラインだけで終わらせず、どの期間の数字なのか、前年からどれだけ変化したのかという基本情報を押さえながら、自分なりの視点でニュースを読み解いていくことが、これからの情報収集ではますます大切になっていきます。
Reference(s):
cgtn.com








