中国、ウクライナ危機で和平仲介を継続 習氏がプーチン氏に表明
ウクライナ危機をめぐる国際ニュースで、中国の習近平国家主席がロシアのプーチン大統領との電話会談において、状況がどう変化しても和平交渉の推進を続ける姿勢を強調しました。本記事では、この発言が示す中国の立場と中ロ関係の動きを、日本語で分かりやすく整理します。
習氏「複雑な問題に単純な解決策はない」
ある金曜日に行われたとされる電話会談で、習近平国家主席はウクライナ危機について、中国は一貫した立場を維持し続けると述べました。そのうえで、ウクライナをめぐる状況がどのように変化しようとも、和平交渉の促進に取り組み続ける方針を明確にしました。
習氏は、ウクライナ危機を「複雑な問題」であると位置づけ、「複雑な問題には単純な解決策はない」との考えを示しました。これは、短期的な力による解決ではなく、時間をかけた対話と政治的プロセスを重視する姿勢を示したものといえます。
米露対話の継続を歓迎する中国
習氏はまた、中国としてロシアと米国が接触を維持し、関係改善に動き、ウクライナ危機の政治的な解決を進めている状況を「喜ばしく思う」と表明しました。
中国が、当事国同士の直接対話や関係改善の動きを肯定的に受け止めている点は、対話と交渉を重視するスタンスを改めて印象づけるものです。力の行使ではなく、政治的な枠組みの中で解決を模索すべきだというメッセージがにじみます。
「いかなる状況でも揺るがない」中ロ包括的戦略協力
電話会談では、プーチン大統領もウクライナ危機をめぐるロシア側の見方や、最近のロシア・米国間のやり取りについて説明しました。そのうえで、ロシアは中国の「建設的な役割」を高く評価していると述べ、中国が政治的解決を促すうえで果たしている役割に謝意を示しました。
プーチン氏はさらに、ロシアと中国の「包括的戦略パートナーシップによる協調関係」は、いかなる状況においても変わらないと強調しました。ロシアとして、中国側との緊密な意思疎通を維持していく考えも示しています。
両首脳は、中ロ間の高いレベルの政治的相互信頼と戦略協力をあらためて評価し、今後も二国間関係のいっそう大きな発展を共同で推進していくことで一致しました。国際情勢が流動的ななかで、関係の安定性と長期性を前面に出した形です。
天津でのSCO首脳会議に向けて連携強化
習氏とプーチン氏は、今後開催される上海協力機構(SCO)首脳会議が中国・天津で行われることを踏まえ、その準備についても協議しました。
両首脳は、このSCO首脳会議を、友情と団結に満ちた場とし、実りある成果を生み出す会合にする方針を確認しました。また、SCOの「高品質な発展」を後押しするため、中国とロシアが緊密に協力していくことで一致しました。
ウクライナ危機をめぐる議論が続くなかで、多国間の枠組みであるSCOを通じて、地域レベルでの協力や対話をどのように進めていくのかも、今後の焦点となりそうです。
今回の電話会談から見えるポイント
今回の中ロ首脳電話会談からは、いくつかのポイントが見えてきます。
- 中国は、ウクライナ危機について一貫した立場を維持し、状況の変化にかかわらず和平交渉を推進し続ける姿勢を示したこと
- ロシアと米国の対話や関係改善の動きを、中国が政治的解決に向けた前向きな要素として歓迎していること
- 中ロ関係を「包括的戦略パートナーシップ」として位置づけ、その安定性と長期性を強調したこと
- SCO天津首脳会議を、友情・団結・成果を掲げた場と位置づけ、多国間協力の強化に活用しようとしていること
ウクライナ危機をめぐる各国のアプローチはさまざまですが、中国が自らの役割をどのように位置づけ、どこまで和平推進の動きを具体化していくのかは、今後も国際ニュースとして注視されるテーマになりそうです。
Reference(s):
Xi: China will continue to promote peace talks in Ukraine crisis
cgtn.com








