中国・甘粛省で山間部の鉄砲水 道路と電力が復旧、捜索続く
中国北西部・甘粛省榆中県で豪雨に伴う山間部の鉄砲水が発生し、13人が死亡、30人が行方不明となっています。現地では週末にかけて道路と電力がほぼ復旧し、2025年12月8日現在も捜索活動が続いています。
何が起きたのか:中国・甘粛省の山間部で鉄砲水
今回の災害が起きたのは、中国北西部の甘粛省にある榆中県です。榆中県を管轄する省都・蘭州市によると、木曜の夜から金曜正午にかけて激しい雨が降り続き、一部地域では降水量が220.2ミリに達しました。
この豪雨が山間部での鉄砲水(山地で急激に流れ下る濁流や土石流)を引き起こし、少なくとも13人が亡くなり、30人の行方が分からなくなっています。
- 場所:甘粛省榆中県(省都・蘭州市の管轄)
- 被害:13人死亡、30人行方不明
- 要因:豪雨に伴う山間部の鉄砲水
道路と電力の復旧状況
被災地への道路が日曜日に再開
蘭州市の交通当局によると、最も被害が大きかった地域へ向かう道路は日曜日までに通行を再開しました。復旧作業には700人を超える救助・復旧要員と、200台以上の車両や重機が投入されました。
これにより、救援物資や人的支援を被災地に効率よく届けられる体制が整い、捜索・救助活動やインフラ復旧のスピードが大きく高まったとみられます。
電力は土曜夜に復旧
送電を担う国網甘粛電力公司によれば、災害で停電していた地域への電力供給は土曜の夜までにおおむね回復しました。
現場には、
- 救援車両 73台
- 発電機 42台
- 移動式の発電車両 3台
- 修理要員 330人
が動員され、設備の点検や復旧作業が集中的に進められました。停電からの早期復旧は、現地住民の生活再建や救助活動の継続にとって不可欠です。
続く捜索・救助活動
一方で、30人の行方は依然として分かっておらず、現地では捜索・救助活動が続いています。道路と電力が復旧したことで、現場へのアクセスや情報共有の環境は改善しましたが、山間部の地形や二次災害のリスクを考えると、捜索は慎重に進める必要があります。
2025年12月8日現在、当局は行方不明者の早期発見と被害状況の確認を優先して対応を続けているとみられます。
なぜ今回のニュースが重要か
今回の甘粛省榆中県での鉄砲水災害は、中国国内のニュースであると同時に、日本を含むアジア各地に共通する課題を映し出しています。
- 山間部での短時間強雨が、大きな人的被害につながりうること
- 道路や電力といった基盤インフラの早期復旧が、命と生活を守る鍵になること
- 豪雨災害が増える中、都市部だけでなく周辺の山地・農村のリスクにも目を向ける必要があること
日本でも、山間部の豪雨による土石流や河川の氾濫が繰り返し発生しています。今回の国際ニュースは、災害リスクやインフラの脆弱性を自分ごととして考えるきっかけにもなります。
日本の読者が押さえておきたい視点
スマートフォンでニュースを追う私たちにとって、この出来事から考えられるポイントは次のようなものです。
- 地形と雨量の組み合わせに注目すること: 山が多い地域では、短時間の集中豪雨が一気に大規模な被害につながる可能性があります。
- インフラ復旧の「時間」を意識すること: 道路や電力の復旧にどれだけの人員と機材が投入され、どれくらいの時間で回復したのかは、防災力を見る一つの指標になります。
- 情報へのアクセス: 道路と電力の復旧は、現地住民の生活だけでなく、災害情報を外部に伝えるためにも重要です。
豪雨災害は、特定の国や地域だけの問題ではありません。甘粛省榆中県での鉄砲水被害と、その後のインフラ復旧のプロセスは、日本や他の国・地域にとっても、防災と減災を見直すヒントを与える出来事だといえます。
Reference(s):
Roads, power restored in NW China's county hit by mountain torrents
cgtn.com








