中国・新疆の高原湖セーリム湖で乗る・跳ぶ・漕ぐ新しい冒険
中国北西部の新疆ウイグル自治区・天山山脈の奥深くにある高原湖、セーリム湖が静かな注目を集めています。標高の高い場所に広がるこの湖は、地域で最大かつ最も高い高山湖であり、今、乗る・跳ぶ・漕ぐという新しい楽しみ方が模索されています。
大西洋の最後の涙と呼ばれるセーリム湖
セーリム湖は、大西洋からはるばる約7,000キロメートルを旅してきた湿った空気が、天山山脈にぶつかって雨や雪となり、その水がたまってできた湖だと語られています。この物語から、湖は「大西洋の最後の一滴」あるいは「大西洋の最後の涙」とも呼ばれています。
透き通るような水と、周囲を取り巻く山々や草原のスケールの大きさが、その名前にふさわしいドラマを感じさせます。
夏に現れるセーリムブルー
夏になると、天山山脈の氷河がゆっくりと溶け、その水がセーリム湖へと流れ込みます。冷たく澄んだ水が湖に注ぎ込むことで、湖面は鮮やかな青色に変わり、地元の人々はこの色をセーリムブルーと呼びます。
湖の周囲には広大な草原が広がり、野花が一斉に咲き誇ります。遠くには雪をいただいた山々、近くには色とりどりの花畑。そのコントラストが、訪れる人の目を奪います。
乗る・跳ぶ・漕ぐ セーリム湖で広がるアクティビティ
タイトルにある「Ride, jump, sail」という言葉は、セーリム湖で楽しめる体験の幅広さを象徴しています。自然の中で体を動かしながら、湖と山と草原を全身で味わうイメージです。
Ride:草原を進みながら景色を味わう
湖の周囲に広がる草原は、移動そのものが楽しみになる場所です。乗馬でゆっくりと歩みを進めたり、自転車で風を切ったりしながら、刻々と変わる湖と山の表情を眺めることができます。
Jump:体を動かしながら山と湖を感じる
「ジャンプ」という言葉は、単に跳びはねるという意味だけでなく、アクティブに動き回る感覚も含んでいます。湖を見下ろす小高い丘を歩いて登ったり、野花が広がる草原で写真を撮ったりと、足で大地を確かめるような体験が広がります。
Sail:ターコイズブルーの湖面へこぎ出す
静かな湖面に出てみると、岸辺から眺める景色とはまた違った世界が現れます。ボートなどで湖上に出れば、周囲を取り巻く山々や草原が360度のパノラマとなり、セーリムブルーに包まれる感覚を味わえます。
自然と共存する観光への視点
こうしたアクティビティが広がる一方で、セーリム湖の魅力は繊細な自然環境そのものに支えられています。足元の野花を踏み荒らさないこと、ゴミを残さないこと、決められた道を外れないことなど、基本的なマナーを守ることが、湖の美しさを次の世代につなげることにつながります。
地球規模の時間がつくった景色を前に
大西洋から出発した水が、長い旅路の果てに天山山脈で雨となり、セーリム湖としてたたえられているという物語は、目の前の湖が地球規模の循環の一部であることを思い出させてくれます。
2025年を生きる私たちにとって、セーリム湖のような場所は、スマートフォンの画面越しでは味わえない時間の流れやスケール感を想像させてくれます。もし次の旅先を考えるときが来たら、地図の端にあるこうした風景に思いをはせてみるのも、一つの選択肢かもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








